初めてメールを差し上げる○○という者で、***で鍼灸院を開設して23年になります。・・・・加茂先生の見解に私は感激しました。長い間、どうしても理解できなかったことが氷解したからです。「骨や椎間板が神経を圧迫しても痛みは生じません!」この文は私に最高の感動を与えてくれました。どんなに力が湧いたことか筆舌に尽くせないほどでした。そして詳細に理路整然とした論理に敬服しています。・・・・
23年も鍼灸院をご開業していらっしゃいましたら、ヘルニアの診断を受けた患者さんをたくさん治療されてきたことでしょう。「どうしても理解できないヘルニアの矛盾」を感じるのはごく普通のことです。私もずーっと矛盾を感じて いました。
昨日はリウマチでご高名な高杉潔先生(道後温泉病院)のお話しを聞いてきました。先生は患者さんの体に触ること(触診)を習慣にしなくてはダメだとおっしゃっていました。検査データや画像を見るだけで触診をしない医師が少なからずいることを嘆いていらっしゃいました。
ヘルニアの診断を受けた患者さんを診る機会がしばしばあるのですが、「先生は下腿を触診しましたか?」と聞くと「ない」と答えることが多いものです。患者さんが痛いといっている下腿を触診(圧診)しないのです。それでどうして診断できるというのでしょうか。