2006年 04月 06日

ラセーグテストは神経学的検査か?1

http://junk2004.exblog.jp/2152272/
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このおなじみの徒手検査は神経学的検査として意義があるのだろうか?

正常な神経は牽引しても痛みは生じません。

一方、次のような意見がある。
Lasègue徴候は生じる場合には、一時的であることが多いと思うので、神経脱落症状ではなく、神経刺激症状として矛盾はしないと思います。
ヘルニアガイドラインやその他の多くの成書に記載されていることは承知しています。

神経(根)刺激症状だと理解すると神経線維は正常ではなく損傷を受けているということになります。そのような状況を放置すると神経脱落症状に陥ることはないのでしょうか?

血腫で麻痺

できるだけ速やかに圧迫しているもの(ヘルニア)を除去する必要があるのではないでしょうか。しかし現実はちがいますね。

また、ヘルニアによって痛みが生じているとすれば、異所性発火ということになります。
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図でかくとこういうことになります。このような状態は神経因性疼痛で現代医学では未だ制御がきわめて困難な痛み(カウザルギー、CRPStype2)だと理解しています。このようなことを避けるには早急に摘出して神経のキズを最小にして回復を願うほかありません。

〔神経〕根痛 root pain《根神経痛、根性痛》
脊髄あるいは脊椎腫瘍などの脊髄圧迫性病変による脊髄神経後根の圧迫または破壊によって生ずる激しい神経痛様疼痛。疼痛は後根の支配領域に限局し、安静臥床によっても軽快せず、咳、排便時のいきみなど、脊柱管内圧を上昇させるような原因で増強する。疼痛部位に一致して知覚過敏をみとめることがあるが、神経痛と異なり、圧痛点はない。神経根の伸展で疼痛を起こすラセーグ徴候〔後出〕が陽性になることが多い。
これはNPO日本せきずい基金からのものです。サイトマップで到達できます。

この説明は正しいと思います。「腫瘍」は書いてありますが「ヘルニア」は書いてありませんね。作者は賢明です。また当然ですが圧痛点はありません。ヘルニアによるといわれている痛みには圧痛点が多数あります。

このような正しい意味の神経根性痛をみたこと記憶していません。町医者レベルの病気ではないですね。とても悲劇的な状態です。

ヘルニアによる痛みといわれているものはこれと混同しているのだろうと思います。

「過去60年間信じてきた脊椎の損傷モデル」は失敗だった、それに替わって「生物・心理・社会的モデル」が登場したという内容の文献が多数でています。私のHPのトップページを参考にしてください。海外では公的キャンペーンまで行われています。ヘルニアは損傷モデルです。

世界的にはヘルニアの手術は減少しています。英国では10年前は成人10万人に100人だったのが今では10万人に10人と聞いています。

以前はヘルニア手術に積極的だったマイアミ大学では今では手術をやめてリハビリをしていると書いてあります。

このような事実をみていくと、ヘルニアによる痛みとは矛盾に満ちていて、到底、神経学的問題ではないと確信しています。

あれは筋・筋膜性疼痛ですよ。五十肩で腕を挙げると痛いというのと同じことなんでしょう。安静にしていて良くなることは少ないでしょう。
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by junk_2004jp | 2006-04-06 08:03 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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