2006年 04月 06日

ラセーグテストは神経学的検査か?3

「顕微鏡の話ですが、筋生検や筋電図の話を持ち出すなら 神経筋の生理と形態的な基盤に基づいた議論が必要です。」

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_529.htm

こうした現象はいずれも、神経伝達物質アセチルコリン(ACh)が運動神経終板(複雑な神経末端形成)から放出されすぎたときに発生するようだ。

現在では、筋・筋膜のトリガーポイントは筋電図によって客観的に確認されている。また、超音波画像診断ではトリガーポイントの局部的なひきつりを、生検では筋硬結や丸くなった大きな筋線維を確認することもできる。以下の論文によれば、「筋・筋膜トリガーポイント特有の神経終板の機能異常には、神経終末と接合後部の筋繊維の双方が関わっている。この関係から、筋・筋膜のトリガーポイントは神経筋疾患であると認められる」(Simons DG. 1999.「トリガーポイントによる筋・筋膜性疼痛の診断基準」J Musculoskeletal Pain 7(1-2):111-120.)。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_195.htm

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_515.htm

これぐらいの知識しかありません。筋電図や筋生検はもう何十年も縁がありません。これからもないでしょう。

十分に進行したものでも筋生検では筋原性か神経原性か判断できないということなのですね。そのようなご意見があるということを理解しました。
_________________


「これもずいぶん誤解されているように思います。ラセーグ徴候のような所見は 異所性発火が誘発されるのだと思いますが、主訴となる痛みは 筋痛のことも多いだろうと思います。ただ、腰痛には、椎間板自体の痛みとかもないですか?」

「異所性発火自体は そんなに珍しい状態ではないと考えられます。」


http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_222.htm

痛覚線維の生理的興奮は、その末梢の自由終末にある痛覚受容器(侵害受容器)が刺激されたときにみられる。自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。痛覚受容器を介さずに神経線維からインパルスが発生することを異所性興奮という。異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および傷害された末梢神経の側芽と神経腫である。

私は横田敏勝(滋賀医科大名誉教授)先生の説を信じます。

神経根が障害されているものがヘルニアを除去せずに治癒するかもしれないということをどう考えればいいのか。治癒せずに逆に悪化することはないのか。

6ヶ月以上続く痛みを慢性疼痛というが、これの治療は認知行動療法というのが一般的であるが、ヘルニアの場合はどうなのか?

変性した椎間板には痛覚神経が進入することが知られていて、そこが痛みの震源地になることもあるだろうが、血管に乏しく発痛物質が産生されにくい。さんざん言われてきた「損傷モデル」は失敗だったという文献はたくさんある。
[PR]

by junk_2004jp | 2006-04-06 23:29 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
Commented by junk_2004jp at 2006-04-07 19:16
質問きえましたか?

さきほどのはこれの和訳です。

http://www.sover.net/~devstar/myopain.htm

contraction knots and giant rounded muscle fibers.
Commented by 神経内科医です。 at 2006-04-07 19:29 x
どこかにそのような記載の文献がるのであろうか?と思いまして 検索をしていましたが、見つかりませんでした。
やはり お示しされた英文だと この内容は非常に怪しいと思います。筋生検で そんなことはわかりません。人工産物を勝手に解釈しているのではないかと思わざるを得ません。すくなくとも筋生検の術者にも病理診断医にも 同意は得られないでしょう。
筋の超音波所見の記載も怪しいと思いますが。先生は確認していますでしょうか?筋組織の超音波で 神経原性変化でのFasciculationを間違って解釈しているとしか思えません。
Commented by 神経内科医です。 at 2006-04-07 19:39 x
あと、「異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および傷害された末梢神経の側芽と神経腫である。」という文章は 誰も否定しない 定説ではないかと思います。
ただし、脱髄も 側芽も 決して希な現象ではありません。そこを誤解されているのではないでしょうか。

急性の末梢神経圧迫でも その条件次第で かなりの脱髄も生じます。
また実験的には 急性の脱髄が生じても 原因が除去された場合に 急速に再髄鞘化も生じます。
脱髄自体をとらえることは出来なくても、再髄鞘化の所見は 健常人でも 加齢に伴い、外傷などで かなりの頻度で生じています。
筋生検の慢性神経原性変化としてのタイプ群化や群集萎縮は 神経線維の減少に伴い 残存した線維からの側芽で再支配が生じるためです。
側芽は 形態的には cluster形成という所見で 神経組織には 顕微鏡的には容易にみつかります。

椎間板ヘルニアの圧迫でも生じても決しておかしくもなんともありません。

ただし こうしたことの有無で 手術適応を決めようという考え方は 間違っているのではないでしょうか。多少は 程度問題ではあるにしても、そんなことはいくらでもありうるのだから。
Commented by 神経内科医です。 at 2006-04-07 19:43 x
http://www.sover.net/~devstar/myopain.htmですが、
このサイトの文章は どうも怪しいと思ってしまうので、誰が書かれているのか と思います。
もう少し他のものを引用された方が よいかと 思います。
Commented by junk_2004jp at 2006-04-07 20:23
神経内科医さん、すごいですね!


<< 医師はなぜ痛み信号の通過部位に...      ラセーグテストは神経学的検査か?2 >>