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心療整形外科

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2006年 05月 28日

こんなに劇的なこともあります

4年前にヘルニアで寝たきりから1ヶ月で復帰できたことがあるのですが、今回、引越しの荷物運びにより、また再発しました。まっすぐに立とうとすると、激痛が走ります。腰の痛みはだいぶ和らいだのですが、左足に麻痺、痺れ、痛みがあります。今は松葉杖がないと歩けなくなりました。足の麻痺、痛みがひどいので、手術しようかと思っています。手術したほうがよいのでしょうか。よろしくお願いします。

こんなに劇的なこともあります_b0052170_0262118.jpg

Aさんの圧痛点

図のような圧痛点がありました。梨状筋と下腿の伸筋群、腸腰筋、傍脊柱筋の筋筋膜性疼痛症候群です。今回の症状は3ヶ月ぐらい前からで、杖は数週間前からです。

トリガーポイントブロック後は足の動きは回復し腰はまっすぐになり杖なしでも歩行可能になりました。

うそのような本当の話です。これらの筋群に責任のあった症状なのです。梨状筋のトリガーポイントが出発点だろうと思います。(以前にしりもちをついてお尻を強打したことがある)

今後は、ヘルニアが原因ではないという確信がもてたのですから、認知行動療法、ストレッチで、トリガーポイントブロックは適宜行います。
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Bさん(79歳、女性)

      6~7年前より図のような痛みがあり、他の病院に通院しているがよくならない。
こんなに劇的なこともあります_b0052170_039089.jpg


22日初診:注射をいやがられましたが説得して行う。(トリガーポイントブロック)
       中臀筋、腸腰筋、下腿伸筋群
24日:「臀部の痛みはとれた」・・・・下腿だけブロック注射する。
26日:「足の指が屈曲できるようになった」

こんな劇的なこともあります。Bさんは「曲がるようになった」といってよろこんでいました。つまり指の伸筋群がつっぱっていたためにそれ以上底屈しにくかったのでしょう。長年続けて飲んでいたお薬は中止ということにしました。

圧痛点をしっかり捕まえて治療すると思わぬ効果があるものです。ヘルニアによる下腿の運動麻痺といわれているものは筋痛(トリガーポイント症状)だと確信しています。

by junk_2004jp | 2006-05-28 00:51 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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