心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2006年 06月 16日

筋筋膜性疼痛特別研究班

『1年ほど前から右足ふくらはぎの膝裏の少し下の外側に突然ズキンと激痛が走る(数秒でおさまる、痺れは一切無ぃ)近所の整形外科での腰や膝や脛骨のレントゲン検査、そして紹介された総合病院での膝のMRIでも異常なく、腓骨神経を痛めたのでは?と診断されました…』

これは私たちの掲示板からです。

このような患者さんはかなりしばしば診ているわけです。たぶん図のようなところに圧痛点があることでしょう。筋硬結をふれるかもしれません。

私なら、その部分に1~2mlの局所麻酔を注射してみます。

b0052170_8124517.jpg


「どうですか?」
「軽くなりました。」
「たぶん筋肉がその部分で強く緊張していたのでしょう。ストレスが原因のこともあれば、ちょっとした衝撃が引き金のこともあります。念のためレントゲンを撮りましょうか?」
「はい、お願いします。」「これで様子をみてみます。」・・・・人それぞれです^^。(検査をしなかったことに対して不信感をもたれる方もいらっしゃいます。)

たぶん、上記のようなやりとりで終了するでしょう。

相談者の受けた検査と大きく違います。腰のレントゲンまで必要なのでしょうか。

整形外科医が一般的に日常診察しているのはほとんどが筋筋膜性疼痛だと思います。それをまず最初に疑うべきでしょう。

腓骨神経を痛めてそのような症状が起きる可能性はほとんどないと思います。いっぱい検査を受けて、?な説明。おきまりのビタミンB12。

アメリカには「筋筋膜性疼痛特別研究班」というのがあるそうですが、日本でもこれについての啓蒙がもっともっと必要だと思います。ヘルニアだといわれた人のすべてが筋筋膜性疼痛症候群だとして治療して問題はありませんでした。
[PR]

by junk_2004jp | 2006-06-16 08:22 | 痛みの生理学 | Comments(0)


<< 洋の東西を問わず整形外科医は筋...      慢性痛とトリガーポイント >>