心療整形外科

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2006年 06月 19日

高齢者の臀部~下肢痛(急性)

b0052170_18201078.jpgAさん(7*歳、男性)は3日前、岐阜県まで車を運転して観光にいきました。車の運転はよくする方ですが、長距離はあまりありません。普段は腰痛などの痛みはありません。

帰りは少し右下肢がだるいかなと感じていましたが、それほどでもなく普通に運転をして帰ってきました。
次の日、右臀部~右下肢にかけて痛みが出現しました。寝ていても痛みを感じますが、立位は痛みが強くなります。歩行はやや困難、後屈で痛み増強。






b0052170_18235263.jpg脊柱管狭窄症の診断サポートツールでスコアをつけると9点で、「7点以上の「場合は、腰部脊柱管狭窄症の可能性が高いといえます。専門医へ紹介して診断を確定してください。」にあてはまります。

中臀筋、小臀筋、長脛靱帯、腓腹筋の筋筋膜性疼痛症候群と診断して、圧痛点をブロックしました。すぐに痛みは消えてしまいました。たぶんこれでよくなるでしょう。












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b0052170_1845832.jpgBさん(7*歳、女性)は4~5日前より急に、腰~左下肢に痛みがでました。特に、歩くのがつらく、少し歩くと休まなければいけません。このようなことは初めてです。本人は職場に冷房がはいったせいではないかといっています。

中臀筋、大腿二頭筋、腓腹筋などの筋筋膜性疼痛症候群と診断し、トリガーポイントブロックをしました。

すぐに痛みはとれてしまいました。






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脊柱管狭窄症の診断サポートツールでスコアをつけると13点でした。

私の経験から、AさんもBさんも痛みがでてから間もないので、たぶんこのような治療を1回~数回で治ってしまうものと思います。モーラステープ以外は処方しませんでした。

このような症状は珍しくありません。早いとすぐよくなるのですが、痛みが続き運動不足になると一ヶ月、二ヶ月と続くものです。そして、スコアで専門医に紹介されMRIを撮り、脊柱管狭窄症と診断されるというコースをたどることは容易に想像できます。
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by junk_2004jp | 2006-06-19 19:32 | 症例 | Comments(2)
Commented by keisyan at 2006-06-20 06:49
あ、ツールを使ったらってことね。
Commented by junk_2004jp at 2006-06-20 07:17
そうです。このツールには最もありふれた、臀筋などの筋筋膜性疼痛の概念が抜け落ちているのです。

一般医がこのツールを使って診断するとうえのようなありふれた症例も「脊柱管狭窄症」という診断になってしまいまう可能性があります。


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