2006年 06月 29日

あなたは信じられますか?

Aさん(60歳代、男性)はMRIでヘルニアの診断を受けています。知人の紹介で当院を受診しました。

当初は歩行が困難で付き添いの肩につかまって歩いていました。また座位が困難でした。
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1:小臀筋
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2:外側広筋
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3:前脛骨筋
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約1ヶ月の外来通院(ほぼ毎日)で、歩いてゴルフがラウンドできるまで回復しました。それも2日続けて!

図のような筋肉の筋筋膜性疼痛症候群と判断して、トリガーポイントブロックとストレッチをしました。薬はボルタレン坐薬をつかいました。

もちろん硬膜外ブロックや神経根ブロックはしていません。

特異的、非特異的?膝から下も痛いから特異的?そんなことどうでもいいことです。硬膜外にステロイドなんか入れないですよ。末梢神経障害でないですから「メチコバール」(ビタミンB12)は使いません。

ヘルニア診療ガイドラインは役に立ちません。米英の腰痛ガイドラインも何の役にもたちません。いずれも生理学的に意味不明だからです。

小臀筋のトリガーポイントが親だろうと思います。その関連痛が下肢に広がっていった、その広がりの中にサテライトTrPができた。それが外側広筋、前脛骨筋のTrP。

以前に臀部を強打したことがあるそうで、もともとややその部位に痛みを感じることがあったそうです(潜在性TrP)。活性化するきっかけとしてやはり外力やストレスが考えられます。

ヘルニアは潜在性TrPのある方を上にして寝たり、かばうような動作をするうちに患肢側に生じたと推理します。

ヘルニアは痛みの原因ではなくて、筋痛によって生じたと考えるべきかと思います。そうでないとスジが通りません。
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by junk_2004jp | 2006-06-29 00:03 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
Commented by みー at 2006-06-29 10:10 x
すごい!Aさん・良かったですよねー(>_<)
先生の治療はもちろんのこと、ご本人がきっと
「まだ痛い」ではなく、「ここまで出来るようになった」と思いながら
がんばってこられたのではないかしら?(想像☆)
うーん...ある事を思っちゃいます★


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