2006年 07月 28日

医師はどうして神経根をねらうのか?

「医学的にありえない」?

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_9.htm

神経根ブロックと圧痛点ブロック(TrPブロック)では同じブロックでも病態の発想、思考過程に違いがある。

神経根ブロックをする医師は筋肉に責任のある病態を想定していないと思う。神経線維に問題が生じていると考えているのだろうと思う。

2チャンネルの投稿文章によれば「悪さをしている神経はどれかを確かめるために神経根ブロックをする」、ということになる。

この考え方は間違いである。痛みの電気信号は神経末端の痛覚受容器(ポリモーダル受容器)ではじまる。

神経根ブロックが効いたとするならば、あみだくじが当たったということなのだ。A点で起きた痛みがX神経根を通るかどうかは想像はできるが確信はない。

A点、B点、C点、・・・で起きた痛みがX神経根とY神経根を通った場合はX,Y神経根ブロックをする必要がある。

硬膜外ブロックは局所麻酔を神経根周辺にばらまくのだから、あみだくじよりも効率はよいかもしれない。

一方、圧痛点ブロック(TrPブロック)は病態の責任は抹消の筋肉など(神経ー筋接合部)にあると思ってやっているわけだ。指圧、灸、鍼、マッサージなどと同じスタンスなのかもしれない。

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メディカル・トリビューン(7月20日)によれば

~頸椎性頭痛~治療の柱は理学療法とコルチゾン

〔独ウィースバーデン〕 エッセン大学病院(エッセン)神経内科のHans-Christoph Diener教授は,一側性の頭痛を訴える患者に対する頸椎性頭痛の除外診断,片頭痛と持続性片側頭痛との鑑別,そしてその治療法について,ドイツ神経科学会で説明した。

X線像では,多くの患者で頸椎の変形が認められるが,変形の程度と頸椎性頭痛との間に相関関係がないため,X線撮影は診断の役には立たない。これに対して,MRIでは神経根における変化をより明確に描出することができる。

大後頭神経の出口,C2神経根およびC2/C3の椎間関節部に麻酔薬を注入すると,実薬投与では無痛状態が48時間持続するが,プラセボでは無痛とならないことから,診断を確定できる。


やはり、大後頭神経の出口(頭蓋骨からの出口)をねらっている。私もそれをしたことがあったが、その出口を確かめることは困難な上、効果はいまいちであった。それよりも圧痛点に少量の局麻で十分効果がある。

神経根の変化と頭痛との間にどのような変化があるというのだ!!

頸椎性頭痛といっているが、頚筋のトリガーポイント症状だろうが、それはストレスと関係するが、頚の神経根をは関係ないと思うよ。
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by junk_2004jp | 2006-07-28 08:02 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
Commented by 頚ヘル at 2006-07-28 20:08 x
加茂先生、少し前に「のぼり・くだり」「静岡付近でショート」の話題が出ましたよね?

「痛みの伝達はのぼり専門だ」と、どなたか書いてくださってましたが、うんうん、そうなのね★
ようやく私、全体像がつかめてきました。

でも今まで会った整形の先生達(加茂先生を除く)の発想は違うみたい。

東京駅で異変が起きれば、東海道線沿線に瞬く間に異常が発生!という考え方のような気がする。
だから「支配領域」って言葉を使うのでは??↓

「腰の神経は脚全体に分布していることから、ヘルニアが神経を圧迫し、脚の特定部位に痛みを生じます。痛みが生じる場所は、圧迫を受けた神経の支配領域に一致します。」
Commented by junk_2004jp at 2006-07-28 20:59
運動神経なら「支配領域」でいいと思いますが、

知覚神経の場合は「集合地点」といった方がイメージがわきますね。

「腰の神経は脚全体に分布していることから、ヘルニアが神経を圧迫し、脚の特定部位に痛みを生じます。痛みが生じる場所は、圧迫を受けた神経の支配領域に一致します。」・・・・・この考え方は間違っていますね。で、支配領域に一致しなかったら、その痛みはなんなの?もう思考停止状態で治療できませんね。

私が患者さんだったら、主治医も困ることでしょう。



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