心療整形外科

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2006年 09月 30日

腰部脊柱管狭窄症のなぞ

昨日のブログより
高齢者では4~5人に1人ぐらいの割合で脊柱管狭窄を有している可能性がある。

狭窄があっても無症状例が存在する。狭窄の程度と症状は関連しない。画像だけでは診断できない。

7~8割は軽快ないし不変、2~3割が悪化(必ずしも進行性疾患ではない)。神経根型=下肢痛・・・・予後:軽快傾向(保存的治療が有効)

保存療法(神経ブロック:トリガーポイント、仙骨硬膜外ブロック、神経根ブロック)


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福島県立医大整形外科教授 菊地臣一先生 監修
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慶応大学医学部整形外科教授 戸山芳昭先生 監修

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昨日のブログで紹介した研修では、「特異的腰痛」とは下肢に痛みやしびれのあるものということでしたが、膝から下に痛みやしびれがあるものという説もあります。

同じことを頚痛にあてはめてみたら、

上肢に痛みやしびれを伴っている頚痛を特異的頚痛という。
肘から下に痛みやしびれを伴っている頚痛を特異的頚痛という。

という2つの説がそれぞれに匹敵します。

わたしはこのようなことで特異的、非特異的と分類するのはナンセンスだと思っています。このような分類をする根本には神経根性痛という考えがあるものと思います。

それはとても疑わしい。硬膜や神経根の血流が障害されたとしてもなぜ下肢に痛みやしびれが出現するのかの説明がない。

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さすがに最近ではヘルニアで圧迫されるだけでは痛みは生じないということが知れ渡ってきたと思います。ヘルニアで痛みが生じるの「髄核から放出される炎症性サイトカインTNFαによって神経根炎がおきるため」といわれることがあります。

脱出型ばかりでもないし、たとえ炎症がおきているとしても痛みやしびれが生じるというのは生理学上の説にはあいません。

一方、腰部脊柱管狭窄症の場合は、やはり画像診断では診断できないので、硬膜や神経根の血行障害という説がいわれます。・・・これ、ヘルニアのときにもいわれてもいいようですが、なぜか聞きませんね。

脊柱管狭窄は本当に下肢に痛みやしびれを起こすのでしょうか?
Kemp徴候は診断に価値があることなのでしょうか?
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by junk_2004jp | 2006-09-30 18:49 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
Commented by c-dunk at 2006-09-30 22:10
ジャンボ尾崎もヘルニアではなくて脊柱管狭搾症で手術するようですね、みのさんに続いて今度はこっちがブームでしょうか。
Commented by junk_2004jp at 2006-10-01 01:31
小倉智明さんもその診断でしたね。
Commented by sansetu at 2006-10-01 10:08
先生のTPブロックでも本症の特徴の一つとして言われている跛行が治った患者さんがいると思いますが、私の鍼灸治療でも坐骨神経痛症状と間歇性跛行で20mしか歩けなかった人が2回くらいの治療で完治した人は何人もいます。
でも毎度のことですが鍼灸で脊柱管の狭窄自体は治りません。ということは狭窄と痛み・しびれ・跛行は直接的には関係無し、と言うほかないのです。
Commented by AWG治療 at 2006-10-01 12:04 x
AWG電子照射機とか医療とか体の痛みを改善する方法についてのブログを書き出しました
まだ書き始めたばかりですが、トラックバックフリーにしてあるので、
よかったらいっぱいトラックバックして絡んでください
Commented by junk_2004jp at 2006-10-01 18:27
とにかく筋筋膜性疼痛という概念が全くありません。人間の体、どこも同じですよ。
脳神経以外はどこも神経根があります。根性痛という概念はまずいです。


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