心療整形外科

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2006年 10月 29日

運のいい患者さん、運の悪い患者さん

Aさん(30歳代、男性)は今年のお盆(8月)に遠方の実家に帰省中、重いものを思ってぎっくり腰になる。MRIを撮り「椎間板ヘルニア」の診断をうける。

こちらに戻り、整体に通うもよくならず10月初旬、当院を受診する。

先日、3回目の受診のとき、「だいぶよくなりました」とのこと。

「ヘルニアの不安はありませんか?」

「待合室の掲示板や、先生のHPを見て理解していますから」

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一方、掲示板には人に引っ張られてぎっくり腰になり、「椎間板ヘルニア」の診断をうけ、PLDDを2回受けるもよくならず、神経剥離術をすすめられている人がいる。

患者さんの運としかいいようがない。いろんなタイプのヘルニアがあるのではない。

ぎっくり腰(急性痛)は痛覚受容器の興奮なのだ。急性痛の治療は難しくない。

急性痛の間に痛みを消すことができないで慢性痛症になってしまうと、治療は難しくなってしまうものだ。

慢性痛症の治療は認知行動療法、抗うつ薬など。

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ぎっくりをした時にヘルニアになったのか前からあったのかは判断できない。もしそのときになったと仮定しても、ヘルニアが神経を押さえて痛みがでてきているわけではないのだから、とりあえず興奮している痛覚受容器をブロックして痛みを治してしまえばよい。

痛みを治してしまってから、ヘルニアをどうすればよいか検討すればよい。全く痛くなくなってもどうしても気になるのなら無害なヘルニアをとればよい。しかし手術という外傷により新たに痛みが作られる可能性はある。
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by junk_2004jp | 2006-10-29 19:38 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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