2006年 11月 07日

心因性?精神論?違います。痛みのメカニズムです。

2chより
ヘルニアでありながら痛みはヘルニアとは無関係で 痛みは精神的なものからくるという考えはおかしいと思います。

ヘルニアはMRIでハッキリと脱出型、膨張型、脊髄の圧迫具合がわかるはず。 画像で明らかな異常が見られればやはりそれが痛みや痺れ、麻痺の原因ではないでしょうか?

精神的なものから痛みが増幅されるというのならわかりますが。

私のヘルニア体験上、あの激痛が精神的なものからきていたとは到底思えません。 現に手術により回復したのですから。


私が掲示板で痛みのメカニズムを説明する時に「心因性」という言葉を使わないのだが、かってに「心因性」と解釈してしまう人がいる。

「疼痛学序説ー痛みの意味を考える」の序文より
次にWallが強調するのは、あまりにも多くの慢性痛を、かつては神経症、心気症、ヒステリー、仮病など、現在は心因性疼痛として、安易に片づけてきたことへの反省である。それは末梢性の異状を発見できないと、ただちに精神の世界に飛躍するもので、このような過去の誤りの根底には心身二元論があったと指摘する。

つまり、「心因性」とは全く違う立場なのだ。ここのところが心身2元論の人には理解できないようだ。

痛みは神経の先端の侵害受容器で生まれ、神経を伝って脳に到達する。ふつう痛みは神経の途中で生まれることはない。ヘルニアが原因で痛みがおきることはない。

鮭(痛み)は川(神経)の上流(先端)で生まれ、川を下って海(脳)に到達する。どこで鮭(痛み)を捕まえてもいいのだが、川(神経)の上流(先端)がもっとも簡単で確実で危険がないのだ。

神経根ブロックや硬膜外ブロックは川の中流で鮭を捕まえようとしているのだ。それでもいいのだが、確率は悪いわりには、患者さんに怖い思いをさせる。

確実に痛みの発生源を特定して治療しようとしているのだ。

今日、緊張型頭痛の患者さんの次に会陰部痛の患者さんを診た。いずれも強い圧痛点があった。場所が違うだけで、メカニズムは同じことなのだ。だから「緊張型頭痛」に対して「緊張型会陰部痛」という病名をつけてもいいのだ。

二人とも圧痛点をブロックしたあとは痛みが取れたといっていた。だから、そこが痛みの発信地と考えてよいのだ。痛みのメカニズムは体のどこであろうと一緒だ。

どうして痛みがおきるのか、なぜ慢性化することがあるのかを研究すればよい。痛みの生理学者に聞くべきである。
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by junk_2004jp | 2006-11-07 01:02 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
Commented by ちえこ at 2006-11-07 11:39 x
鮭のたとえ、すごく分かりやすいですね。
これは急性の痛みの場合ですか?

慢性化した痛みというのは、大海原に行ってしまった鮭を
探し出すようなものでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2006-11-07 18:11
慢性痛でも急性痛が慢性化したものはやはり、基本的には急性痛と同じく、神経の先端部で痛みが生じて中枢へ向かうのだと思います。ただし、急性痛ほど神経ブロック(トリガーポイントブロック)に反応して素早く治癒しないことが多いです。

中枢の関与が大きくなるのでしょう。
Commented by たらこ at 2006-11-11 16:55 x
祖母が原因不明の会陰部痛で5年ほど苦しんでいます。入院してブロック注射をしていただいていますが、良くなりません。部位が違っているのでしょうか?
痛みが増すばかりで、痛みを堪えているため息遣いも荒くなってきていますし、発汗もひどく、指も紫になってしまうことも・・・
Commented by junk_2004jp at 2006-11-11 17:20
押さえて痛い場所があると思いますからそこに直接局所麻酔をしてみたらどうでしょうか。

抗うつ薬や抗不安薬などが選択枝です。


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