心療整形外科

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2006年 11月 13日

現代脳科学の大前提は「心身一元論」

「ヒトの心は脳のここにあるー脳のメカニズムと心の不思議な関係」
       大木幸介(元信州大学教授・脳科学者)
17世紀の哲学者デカルトも、肉体と心は別だと考えていた。人間の体は時計と同じような機械であり、心はそれとは根源的に異なるものだと主張した。

こういった考え方は「心身二元論」と呼ばれるが、近代科学が目指したのはこの二元論の否定だった。脳と心がまったく別の存在ならば、心はとらえようがない。謎はいつまでたっても解明されない。科学で心を説明するためには、心が人間の脳から生まれることが大前提になる。

なぜなら、脳の活動は科学で説明できるはずだからだ。脳内の化学物質やその作用を解明していくことで、そこから生まれる心の全貌もいつかは説明できるかもしれない。そのためにも、心は脳から生まれるというのが現代脳科学の大前提となるのだ。これが「心身一元論」の立場だ。


この図は私がつくりました。脊髄も脳の一部とみることができます。脳はいろいろなアンテナを出しているのです。

光に特化したアンテナが視神経、音に特化したアンテナが聴神経ということです。

三叉神経は顔面の知覚や痛覚を司りますが、橋や延髄からでています。

坐骨神経は脊髄からでています。

圧痛点(痛覚過敏点)は脳を覗く窓のようなものなのです。
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by junk_2004jp | 2006-11-13 15:31 | 痛みの生理学 | Comments(8)
Commented by TEPCO at 2006-11-13 21:42 x
患者が身体の異常を訴えているが、先生が明らかにこれは心因性の疾患と診断する時はどういう時なのですか?

心身相関性と心因性の境界は?
Commented by junk_2004jp at 2006-11-13 21:58
心身一元論からすれば「心因性」という言葉はないわけですね。

「心身症」と「精神疾患」の境目のことをおききなのだろうと思います。

厳密にはその境目はできないのだろうと思いますが、「明らかに」精神疾患と思われるものは確かにありますね。

身体化障害など。
Commented by TEPCO at 2006-11-13 22:56 x
>脳内の化学物質やその作用を解明していくことで、そこから生まれる心の全貌もいつかは説明できるかもしれない

意識と神経系を結びつける『何か』を生理学で解明することなどできないように思います。非物質的な概念と唯物的概念で成り立っている物を結びつけるには、また別の概念を生み出す必要があり、それが生理学から生まれるとは思えないのです。ちなみに先生はどうお考えですかw?
Commented by junk_2004jp at 2006-11-13 23:09
難しいですね。
Commented by TEPCO at 2006-11-13 23:46 x
でも面白いですよね。。
Commented by junk_2004jp at 2006-11-13 23:56
そうですね。
Commented by よこ at 2006-11-22 00:14 x
教えてください!

 三叉神経が延髄から出ていると書いてある教科書はありますか?

 心身一元論でも、「心因性」という言葉はないはずはありません。
Commented by junk_2004jp at 2006-11-22 05:27
三叉神経は脳神経のなかで最も大きな神経である。知覚性の部分は延髄、橋、頚髄上部にわたってみられる縦に長い三叉神経脊髄路核と橋の被蓋にある三叉神経主知覚核の両方から起こり、橋の外側縁から脳の外へでる。この部分は太いので大部と呼ばれる。

心因性という言葉は使う人によってその意味がちがいます。


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