2007年 01月 25日

EBM

サイエンスとアート

http://junk2004.exblog.jp/3540804/

医学の研究を「病態生理の研究」から、「ランダム化比較試験の研究」に「移行させて」しまっては、医学は成り立たない。「病態生理の研究」の基盤に立ってランンダム化比較試験の研究」を導入するというなら理解できるが、移行させることは大問題である。現在の医学知識のなかで証明できる疫学的なエビデンスは、そんなに完全無欠のものではない。 

最近のアメリカなどの文献は医学者というよりも統計学者がかいたようなものがある。医学部で統計学を習っているのかと思う。

痛みのEBMといっても、それはアンケートのようなものなのだ。痛みを数値化できないので「どう?」「いいみたい」程度なんだろう。

日本発「ヘルニアガイドライン」

 腰椎椎間板ヘルニアに対する硬膜外副腎皮質ステロイド薬注入療法は有効か

坐骨神経痛を有する腰椎椎間板ヘルニアに対する硬膜外副腎皮質ステロイド薬の注入療法は保存療法の1つの選択肢として、治療開始後早期での疼痛軽減に効果がある。
(GradeA:行うよう強く推奨する。強い根拠に基づいている。質の高いエビデンスが複数ある 。)


これにしても「ヘルニアが神経を圧迫していて神経根に炎症がおきているからいたいのです。」という医師の個人的な思いこみを患者に伝えたうえでのことなのです。そのような思いこみで洗脳したうえでの結果なのでしょう。

同じ症状でも、ちがった思いこみを患者に伝えて同じ行為をしても同じ結果はえられないことでしょう。

アメリカなどのEBMは病態生理の研究などどうでもいいのであって、「やった」→「ランダム化比較試験」→「EBMあり、なし」のようだ。

たとえば、フィリピンの心霊手術でもランダム化比較試験で100人のうち40人が良、20人が可ぐらいの結果がでればGrade B(行うよう推奨する。中等度の根拠に基づいている 。質の高いエビデンスが1つ,または中程度の質のエビデンスが複数ある )などという評価がでるのかもしれない。アメリカってそんな感じがする。

痛みに関するEBMはそんな程度のものだ。参考にはなるが、それに基づいて治療するきにはなれない。
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by junk_2004jp | 2007-01-25 19:42 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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