2007年 04月 13日

ヘルニアの手術をしたが・・・

b0052170_18161762.jpgAさんは古くからの当院の患者さんで、ときどき腱鞘炎やその他の痛みで来院されます。

昨年の秋、右の小臀筋のあたりに痛みを訴えて来院されました。ご主人の看病で大きなストレスをかかえていることは私は知っています。

時々通院されていましたが、病状は一進一退でした。今年になってお見えにならなかったのですが、先日久しぶりに来院されました。

知人の薦めで某病院を受診し、MRIで大きなヘルニアがあるということで、1月に手術されました。

術後は痛みが取れず、かえって悪化したような感じで右下腿痛のため歩行も困難な状態が続きました。主治医に尋ねると、神経が長い間、圧迫を受けていたので回復には時間がかかるとの説明でした。

2ヶ月ほど待ってみましたが、一向に良くならず来院されたわけです。

「先生に叱られにきました。」私は、もし手術を勧められることがあっても私に相談するようにといってありましたので、そのようにおっしゃいました。

私は叱るつもりはありませんが、MRIを見せられて自信たっぷりに説明を受ければ大概は信用するものでしょう。

長腓骨筋と中小臀筋の筋筋膜性疼痛症候群で、どうも下腿の痛みのほうが強いようです。

下腿にトリガーポイントブロックをしましたら、久しぶりに楽になったとおっしゃいました。

ヘルニアが原因で痛みが生じるという生理学的な証明はなく、筋筋膜性疼痛症候群であるのは確実です。これは心理・社会的な要因が深く関係しているものです。
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by junk_2004jp | 2007-04-13 18:29 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(3)
Commented by 五藤 at 2007-04-13 20:57 x
先生こんばんは。
患者さんにとって、「これが現実です」と画像を見せられれば、
ほとんどの方が「こりゃ大変だ!」と刷り込まれてしまいます。
水戸の御老公の印籠と一緒です。
この呪縛を解くには、時として、痛みをとることより難しいことがあります。
Commented by junk_2004jp at 2007-04-13 21:14
おまけにNHKでやるんだもんね!
Commented by 国松 at 2007-04-13 23:25 x
圧倒的に 優位な立場にある方々が、まずくなれば 
あとだしジャンケン、勝つのに きまってますよ。

参りました。医者は あてになりまへんは。  (加茂先生、除く)


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