2007年 07月 25日

root pain か myopain か

神経根性疼痛か筋痛か?

昨日コメントをいただいた、「ペインクリニック Vol.28  No.1   2007.1」

基礎研究「根性疼痛の機序に迫る」 福島県立医大より


①馬尾圧迫モデルが、神経の圧迫があるにもかかわらず、「痛くない」ということの機序についての理解は困難である。・・・・・

②多くの研究結果の点が多数集まり、線となり疼痛発現機序の解明につながっていくと期待する。


①筋痛症がなければ痛くないよね~。理解が困難ではありませぬ。逆に神経が圧迫されているとどうして痛いの?

②神経根で痛みが生じているというのは仮定の話で、未だそれを生理学的に証明されているわけではないと結論しています。

愛知医科大の痛みの生理学者 熊澤孝朗教授の「言葉のアラカルト」にはroot painや
nerve root painや神経根性疼痛や根性疼痛という言葉はでてこない。

世界的に著名な痛みの生理学者Patrick Wallは著書で、ヘルニア手術を神話だといって、一方、筋痛症に関しては「この病態については、検討に値する筋の通った仮説がある。」と述べている。

「根性疼痛」とはいったいどういうことなのか。そのメカニズムはわからなくても、仮定はどういうことなのか。

根から痛みの信号が発していて(異所性発火)それを脳が下肢から信号がきていると誤認しているということなのか?それなら、下肢に必ず存在する圧痛点をどう解釈すればよいというのか。

脊柱管狭窄症のサポートツールには馬尾型は麻痺、根型は疼痛というちょっと理解のできないことが書かれている。馬尾型が真の狭窄症でなかろうか。

我々が頻繁にお目にかかるのは麻痺ではなくて痛みの方なのだ。それが筋痛症なのか根性疼痛なのか。私はスジの通った理論、筋痛症として治療している。しびれや知覚鈍麻を訴える人も多いが、これは麻痺ではなくて筋痛症でもしばしばあることだ。

脊柱管狭窄症という診断で手術をうけ術後辛い思いをしている人を何人もみてきた。整形外科医は、少なくとも「これはまだ結論のでていないスジの通らない仮定の話なのですが・・・その仮定に従って手術をしましょうか」というべきだろう。
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by junk_2004jp | 2007-07-25 20:17 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
Commented by ハイジ at 2007-07-26 13:16 x
スジの通らない・・・私はそんなここに心を奪われていたのか
コワー


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