2004年 10月 05日

脳の不思議

TVで超能力による遠隔透視をやっていた。スパイ活動や犯罪捜査に利用されている。人間のもっている能力は計り知れない。

遠隔透視をしているときの脳の電気的活動の状態は、視覚領野は活動していないのに、それを認識(読み解く)する部分の脳が活発に活動している。つまり、見ていないのに見える、という状態だ。

これを「痛み」に置き換えてみると視覚領野は大脳皮質知覚領野になる。そこが全く活動していないのに、それを認識する部分の脳が活発に活動しているという状態が心因性疼痛でないかと思っている。

知覚領野がわずかに活動しているのにそれを認識する部分の脳が強く活動している場合もあると思われる。それを数量化できないのでどこからを心因性というかを決定するのは事実上できない。

遠隔透視を「心因性視覚」といってもよいのだろうが、やはりちょっと違和感を感じる。

痛みの治療は大脳皮質知覚領野の電気的な入力をストップさせる、または認識する脳の活動を沈静化させるということになる。

大脳皮質知覚領野の電気的活動の入力は末梢神経の先端についている侵害受容器から行われる。神経の途中から入力されることはきわめて特殊な例以外にはありえない。(だからヘルニアが原因になることはない)

痛覚は他の感覚と違い慣れるということはない。マッチポンプを繰り返し次第に強くなることがある。

私のしている仕事は局所麻酔で侵害受容器の活動を一時的に止めてやることだ。そうすることにより知覚領野の活動は止まり、それを認識する脳の活動も止まる。そしてマッチポンプが止まるということだ。
[PR]

by junk_2004jp | 2004-10-05 22:52 | 慢性痛 | Comments(0)


<< 損傷と痛み      最も身近であって、最も縁遠い「... >>