2004年 02月 15日

ヘルニアの不思議

疼痛性側彎

ヘルニアがあると神経根がそれを避けるように体が曲がるという説は教科書的な本によくかかれています。では頚のヘルニアのときはそのようなことが書かれているでしょうか?私は見たことがありません。頚がまがっているのは痙性斜頚といいます。これをみてヘルニアを疑うことはありません。継続する筋肉の攣縮、筋痛のためです。心療内科的な疾患の場合があります(夏樹静子著:心療内科を訪ねて)。なぜ同じヘルニアでも腰と頚ではこうも違うのでしょうか。頚だってヘルニアを避けるように曲がってもいいのではないでしょうか。私は腰の場合の曲がりも頚と同じことだろうと思っています。

いわゆる坐骨神経痛でも曲がっていない人もいます。

私のような治療をしなければ治らないなんていっているのではありません。継続する筋肉の攣縮、筋痛がおさまれば治ります。そこへの道のりはいろいろあるでしょう。

私は4箇所もヘルニアがあると言われて、手術をしたが疼痛性側彎がとれなかった人の治療をしたことがあります。

大規模な疫学的調査

日本ではこれが出来る環境にありません。ヘルニアに関してはもっと必要でしょう。私が勤務医だったころは造影剤を使用しての検査でしたから、それほどルーチンにしたわけではありません。かなり重度の症例についてのみでした。それでもヘルニアが見つからないもの、反対側にあるものがかなりありました。造影剤の検査をしたら治ってしまうのもしばしばありました。剥離されるのかなと先輩医は話していました。

佐々木投手の肘の手術

尺骨神経が投球のたびに尺骨神経溝から脱臼し、神経がこすられることにより尺骨神経障害になり次第に手の骨間筋の萎縮をきたし指に力が入らなくなる。溝を深く掘り神経が脱臼しないようにすることにより復活した。・・・これは今日の勉強会で聞いた話です。ヘルニアの場合とえらいちがいだ。

月刊誌「ペインクリニック」

ここ5年間ほどの内容は膝、肩などの特集はあるが「椎間板ヘルニア」「坐骨神経痛」の特集がない。なんでかな?

整形外科専門医

資格維持のための研修会に私は150回ほど出席しているが(15年間)ヘルニアの話はたぶん1回だけ(レーザー手術について)。なんでかな?偶然かもしれない。でも少ないのは事実です。ヘルニア、このありふれた病気?でも医師たちはヘルニアの話題を避けたいのでしょう。矛盾だらけでよく分からないから。
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by junk_2004jp | 2004-02-15 13:14 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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