2004年 02月 11日

痛みの診断

痛みの診断と治療:画像診断は単に除外診断の意味しかありません(悪性腫瘍、骨折、感染症でな)。麻痺は別ですよ。治療的診断をして、どのようなメカニズムで痛みが生じているか推理していくしかないのです。これは何もヘルニアに限ったことではありません。そのことが分かっていない医師が何と多いことでしょうか。百人百様の痛みがあります。自分のかたくなな脳細胞でしか考えることが出来ない専門医がいます。下手な医者にかかると適切な治療がされず検査ばかりされます。そしてかたくなな脳細胞から発したご高説を聞かされるはめになるものなのです。今回全く触れませんでしたが、深く心因に関わった痛み(疼痛性傷害)もあります。

痛みの慢性化、パターン化が生じてしまうと治療に抵抗するようになるものです。世間でいわれているいわゆる坐骨神経痛といわれているものはほとんどは筋筋膜痛だと思っています。私のような方法で確かめてみればいいだけのことです。1日何回何箇所しようが3割負担で150円です(~_~;)。危険や痛みが伴うわけではありません。こんなことしていれば、多くの病院はつぶれてしまうことでしょう。購入したMRIを使わなければいけないのです。もちろん使えばいいのですがそれによって得られた画像に対して適切な判断と表現を用いて患者さんに説明しないといけません。不幸な患者さんが増えるばかりです。

極めて稀に脱髄、ニューロパジックペインの真の意味の坐骨神経痛もあることでしょう。でも画像診断はできないのです。机上で議論していても確かめてみないとわかりません。150円で確認してもらえばいいことです。

「用語の統一」が必要です。これがなされていないため生理学者と臨床医、患者さんの間の会話、ましてや文章によるやり取りが困難なのです。たとえば神経痛、神経根炎、傷害、損傷、由来の痛み、関連痛、しびれ、心因性等等。(基礎医学、整形外科、ペイン、精神医学)

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今日診た患者さん(59歳、男性)

20年ほど前左下肢の激痛でヘルニアの手術を受け、すぐに治った。10年ほど前再び左下肢に激痛があり当院を受診し仙骨ブロックをしてすぐに治ったそうです。私は忘れていましたが本人がそのようにおっしゃっていました。私はこのころは仙骨ブロック(硬膜外)をよく行っていました。

今回は左肩~左上肢の激痛です。中指あたりがしびれています。肩の運動痛、運動制限があります。治療は今日で数回目ですがしびれは取れて夜は眠れるようになりました。五十肩という病名をつけました。以前にもゴルフの前に同様なことが起こったがゴルフが終わったら治ってたので今回も、すぐに治るだろうと思っていたそうですがよくならないので来院されたそうです。指の痺れは前腕の圧痛点ブロックで取れることがしばしばあります。

この患者さんを治りにくくする方法はMRIをとることです。59歳ですから、確実に5/6、6/7間はつぶれているでしょう。「激痛はどうもそこから来ていると思う。」といってしばらく安静にする、頚の動きにいろいろ注文をつければ、きっと治りにくくなると思いますよ。場合によっては頚のヘルニアの手術まで追い込まれていくかもしれません。そして手術を受けてすぐに治るかもしれないのです。そして数年後に再び激痛が・・・MRI・・・ヘルニアの再発または、頚椎不安定症で前方固定術・・・・このようなことを繰り返すかもしれないのです。よくあることでしょう。とくに財前先生のようなタイプの医師にかかっていると!世間からは名医と称され、マッチポンプで病院経営が維持できるわけです。このような傾向の患者さんで腰にヘルニアの手術の痕がある人は、何人もいますよ。

この患者さんが急に上肢下肢に激痛を生じる理由はよく分かりません。分かることは構造的問題ではなく生理的問題だということです。そして痛み系タイプの人がいるということです。私は痛み系タイプではありませんので、今までに湿布を貼りたくなるような痛みをもったことはありません(外傷以外)。高校時代はピッチャーをしていましたが、とくに肩や肘に痛みを感じませんでした。今もよく歩くわけでもなく、姿勢に気をつけているわけでもなく、腹筋背筋の運動なんて高校時代よりやったこともなく、体重もオーバーぎみですがどこといって痛みはありません。痒みはありますが・・・。
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by junk_2004jp | 2004-02-11 20:18 | 慢性痛 | Comments(0)


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