ヘルニアが見つからなくて手術を中断したケースでは、37~43%の改善率を示したそうです。
Spangfort EV,The Lumbar Disc Herniation. A computer-Aided Analysis of 2,504
Operations,Acta Orthop Scand Suppl,142,p1-95,1972.
1972年ですからかなり以前のものです。このころはMRIがなかったのでこのようなことが多かったのでしょう。それでもかなり治ってますよね。ヘルニアが無かったという安心感なのでしょうか。
私が医師になったころのことですが、手術簿の病名のところに「黄靭帯肥厚症」というのが時々ありましたので、先輩医師に聞いたところ、「ヘルニアが無かった時の病名」といわれました。ミョウなことをいつまでも覚えているものです。何か病名を付けとかなければ格好がつかないわけです。でも大学病院のプロフェッサーに手術してもらえばその頃の人はかなり治ってたのかもしれないな~。世間全体が素朴で情報がなかったからね。今の医師にはカリスマ性も信頼感もどんどん薄れてきている(無い)から痛みに対する治癒率もどんどんさがっていくことでしょう。