2007年 10月 03日

放射線科医は見た!

気づいている放射線科医師

加茂先生

はじめまして。@立A病院放射線科**のBと申します。9月27日付けの先生ブログに登場した放射線医です。現在は、画像診断をもっぱらの仕事にしています。

私は、過去20年間、急性、慢性の腰痛を繰り返し、椎間板ヘルニアによる左下肢痛も味わった経験豊富な腰痛患者です。

やむなく仕事を休んだことも数度に及びます。幸いなことに、その間も痛みの全くない期間の方が長く、スポーツもしています。現在は、左下肢のわずかなシビレ感のみで、日常生活に支障はありません。整形外科、複数の整骨院、整体院、自己治療、自然軽快など、豊富な治療・治癒経験も持っています。腰痛症に関して、巷のハウツー物も含め、かなりの本も読みました。

そのような腰痛に関しては「うるさ型」の私にも、腰痛症というのは長らく理解に苦しむものでした。どうやら筋肉が主役だということまでは気づいていたのですが・・・。

ある日、偶然、先生のHPにたどり着き、筋筋膜性疼痛症候群(筋痛症)という概念を知りました。筋筋膜性疼痛症候群という概念は、本当に面白いですね。目から鱗が落ちるというのは、まさにこのことだと思いました。

この症候群を念頭において診療にあたったり、自分自身、家族、知人をながめたりすると、頭痛、頸部痛、胸痛、肩痛、腰痛、腹痛、下肢痛など、全身の多くの疼痛に、この病態が関連しているということが実感できます。そして、おそらく幻暈(めまい)やうつといった疼痛以外の症状にも関係しているような気がします。もちろん私の腰痛の説明もすっきりできますし、腰痛に関する様々な論説も頭の中で整理できます。

そもそも西洋医学というのは、文章と数値と画像からなる医学雑誌を輪転機を使ってたくさん印刷し、世界中の多くの医師が知識を共有することによって発展してきたわけですよね。

ところが、筋肉のこわばり、疼痛、トリガーポイントなどは、科学の進んだ現在でも数値化したり画像化したりすることは困難ですから、筋筋膜性疼痛症候群は(おそらくは、偶然に)西洋医学から取り残されたのだと思います。

このことは、多くの疼痛を有する患者には、悲劇でした。(筋の拘縮や硬度が簡単に数値化、画像化されていれば、状況は違ったと思います。)ほんとに「筋肉も忘れないで下さいね」だと思います。

この分野を担当するには、整形内科、心療整形外科といった新しい科の創設が必要だと思います。本当は「整形」は関係ないので、「筋肉科」「筋肉内科」「心療筋肉科」でしょうか(笑)。

一方、筋肉の硬さ、こわばり、疼痛を大切にする鍼灸・マッサージ・整体・オステオパシーなどが、この隙間を埋めてきたのだと思います。(ちなみに私の通っているCの整体院Dは、オステオパシーの手技のひとつであるカウンターストレインという手法で、面白いように筋肉をゆるめ痛みを改善してくれます。)

さて、私の予想ですが、先生の日ごろのお嘆きとは裏腹に、インターネットやマスコミをとおして、比較的短期間にこの病態は、医師・患者に知れ渡ると思いますが、いかがでしょうか?

そのような状況は、整形外科分野だけではなく医学全体にとって、ある種の革命と呼んでも良いものだと思います。もちろん、革命の首謀者は先生だと思います。

先生のますますのご活躍を期待しております。長文失礼いたしました。


うつ状態では、四肢のしびれや痛み、肩こり、腰痛、関節痛、めまい、耳鳴り、頭痛などがあります。これは筋痛症の症状なのです。

胸鎖乳突筋の筋痛症で、めまい(頭を支えるのに不都合)耳鳴り、頭痛などがあり、これはむち打ちでしばしばみられます。

のどの筋肉で咽喉頭の違和感、飲み込みにくい。胸壁の筋肉で息苦しさ。

不定愁訴といわれているものの多くが筋肉と関係していますね。
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by junk_2004jp | 2007-10-03 00:29 | 痛みの生理学 | Comments(6)
Commented by sansetu at 2007-10-03 10:42
http://homepage2.nifty.com/yokido/6.scs/1.scs.htm
カウンターストレインを懇切丁寧に解説してくれているサイトです。
いま全ページ読みましたが、操体法とほとんど同様の理論ですね。
ただ操体法が動的であるのに対して、カウンターストレインは静的です。
まさに同じ理論からの現象の陰陽的展開であり、実に面白いです。
しかし圧痛点を痛みのある筋の拮抗筋に取るというのは目からウロコでした。しかし言われてみればその通りなんですね。
↑のサイトを読んで私の中の理論的バグがかなり埋まりました。
B先生、ありがとうございました。
Commented by ひつまぶし at 2007-10-03 22:17 x
>もちろん、革命の首謀者は先生だと思います。

加茂先生★
ヒロシです・・・の次は、チェ・ゲバラにならないと(^^)
Commented at 2007-10-04 00:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by junk_2004jp at 2007-10-04 00:12
がががさん、こんばんは。
顎関節症という名前から変えなくてはいけませんね。顎関節周辺筋痛症ですね。

かみ合わせ異常であるはずがありません。もしそうなら高齢者に圧倒的に多いはずですが、現実にはほとんどが若い人です。
Commented by 五藤 at 2007-10-04 05:22 x
向こうは遺伝子レベルです。

記事引用 ↓

椎間板ヘルニア:原因遺伝子を特定、「コラーゲン」が減少

 国内で100万人以上が悩まされているとされる椎間板(ついかんばん)ヘルニアの原因遺伝子の一つを、理化学研究所などの研究チームが特定した。椎間板ヘルニアの発症への関与が判明した遺伝子は二つ目で、予防や治療法の開発につながると期待される。

http://mainichi.jp/select/science/news/20071003ddm012040053000c.html
Commented by junk_2004jp at 2007-10-04 08:36
頭も親譲りですねW


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