心療整形外科

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2007年 11月 03日

つっぱり筋とスパズム筋

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この図で痛みと何らかの関係のある臓器は脳と筋肉だということが分かります。

痛みの治療で筋肉にアプローチするのは理にかなっています。

spasm筋=急性痛、つっぱり筋=慢性痛

spasmはふつう痙攣と訳しますが、腰痛なんかの時のspasmはそれではちょっとイメージが違うかなと思うので攣縮(れんしゅく)なんてあまり聞き慣れない訳し方をすることがありますが、痙攣のことです。

ぎっくり腰や寝違えはまさに筋肉のスパズムです。スパズムをいかに速やかにとるかが治療家の腕の見せ所です。

局所麻酔でももちろんとれますが、催眠術や瞑想でも取れるでしょう。痛くない格好をして休んでおるだけでもいいでしょう。痛いことをするとますますスパズムが強くなるでしょう。不安や怒りはスパズムを強めるでしょう。

一方、慢性の痛みを有する筋肉は「つっぱり筋」です。リーゼントのように、ジェルで固めた髪のようです。インスタントラーメンのお湯で十分にほぐれていないような感じです。

myogelosis筋硬症といいます。myoは筋、gelはゲル、ジェル、sisは症です。

固定術なんかの大きな手術瘢痕の筋肉はたいていmyogelosisになっていて慢性疼痛の原因の一つになっているのかもしれません。

筋肉がゲル化するのはどういうメカニズムなのでしょうか。やはり、筋肉の微小損傷がきっかけになっていることは想像できます。体質的なこともあるのでしょうか。脊柱起立筋の右側だけが、頚から腰までゲル化(つっぱり筋)になっていれば当然側弯になります。

広範な筋肉のゲル化はロボットのようで本当につらそうです。

ゲル化が起きないようにするにはどうすればいいのでしょうか。大きな手術創はできるだけ避けるべきです。

一旦生じたつっぱり筋をほぐすにはどうすればいいのでしょうか。この分野は手技療法家が得意とするところでしょう。
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by junk_2004jp | 2007-11-03 20:19 | 痛みの生理学 | Comments(9)
Commented by syaruruk at 2007-11-03 21:24
つっぱり筋だらけが、FMSということですか?
Commented by junk_2004jp at 2007-11-03 21:34
MPSなんだけど、FMはあまりそんな感じはしませんね。こりこり、ジョリジョリといった感じです。
Commented by TK(タク) at 2007-11-03 21:46 x
そんな訳でマッサージですね。
http://www.japanlaim.co.jp/movie/ME63.html

でも自分じゃできない。
Commented by syaruruk at 2007-11-03 21:57
先生、MPSとFMでは、触った感じが違うのですか?

TK様、マッサージ、気持ちよさそうでした。。。
Commented by junk_2004jp at 2007-11-03 22:12
ちょっと感じが違うような気もするのですが・・・どうかな。
Commented by syaruruk at 2007-11-03 22:23
つまり、つっぱり筋は、MPS。FMは、微妙に感じが違うような。。。
ということですね。
Commented by keisyan at 2007-11-03 23:20
spasm と myogelosis の両方が混在していることも多いように思いますが・・・私の場合は常に痛い腰の真ん中はにはもうちょっとお湯をかけたい気分です(^^ゞ
Commented by syaruruk at 2007-11-04 08:20
つっぱり筋は、時々きーっとなって、spasmを起こすと思います。
それが、ぎっくり腰、&、ぎっくり背中&ぎっくり頚。。。
お湯かけたら、美味しくなるかな。。。
Commented by 三節 at 2007-11-04 11:52 x
福岡の稲枡先生の臨床では、頻繁に手術跡へのアプローチが出てきます。立位で手術跡とその周囲を丁寧に細かく触診して圧痛を探します。指よりも先の丸い細い棒の方が検出しやすいです。強い圧痛を発見したら、そこにハリをすると遠隔部の痛みがウソのように消えることが多いです。これは手術やケガによる、皮膚、結合組織、筋の器質変性が、痛みを発生伝達する機能(システム)に対して強い影響力を持っているということで、鍼治療による痛みの臨床ではとても重要な診断点となっています。


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