2007年 11月 05日

線維筋痛症の圧痛点注射

Are tender point injections beneficial: the role of tonic nociception
in fibromyalgia.

圧痛点注射は有益?:興奮した侵害受容器の役割

Characteristic symptoms of fibromyalgia syndrome (FM)
include widespread pain, fatigue, sleep abnormalities, and distress.
線維筋痛症(FM)の症状の特徴は広範囲にわたる痛み、疲労、睡眠障害、精神的苦痛です。

FM patients show psychophysical evidence for mechanical, thermal, and electrical hyperalgesia.
FM患者は機械刺激、熱刺激、電気刺激に対して心理・身体的な兆候が見られる。

To fulfill FM criteria, the mechanical hyperalgesia needs to be widespread and present in at least 11 out of 18 well-defined body areas
(tender points).
FMの診断基準を満たすには、機械的刺激の痛覚過敏点が広範囲で、身体の決められた18のポイントのうち少なくとも11ポイントに痛覚過敏なポイントが認められる必要がある(圧痛点)。

Peripheral and central abnormalities of nociception have been
described in FM and these changes may be relevant for the
increased pain experienced by these patients.
侵害受容器の周辺や中心部における異常は線維筋痛症において見られる。そしてこれらの変化は線維筋痛症患者が経験する痛みが次第に増加することと関係しているのかもしれない。

Important nociceptor systems in the skin and muscle seem to
undergo profound changes in FM patients by yet unknown mechanisms.
FM患者の皮膚や筋肉の重要な侵害受容システムが、未だ知られていないメカニズムで、深く変化を被っているように思われる。

These changes may result from the release of algesic substances
after muscle or other soft tissue injury.
これらの変化は筋肉やその他の軟部組織が外傷を受けて発痛物質が放出された結果かもしれない。

These pain mediators can sensitize important nociceptor
systems, including the transient receptor potential channel,
vanilloid subfamily member 1 (TRPV1), acid sensing ion
channel (ASIC) receptors, and purino-receptors (P2X3).
これらの発痛物質は重要な侵害受容システムを鋭敏にする。そのシステムにはtransient receptor potential channel, (TRPV1), (ASIC) , (P2X3)のレセプターがある。

Subsequently, tissue mediators of inflammation and nerve growth factors can excite these receptors and cause substantial changes in
pain sensitivity.
それに引き続き、組織の炎症性伝達物質や神経成長因子はこれらのレセプターを興奮させて、痛みの感受性において重大な変化の原因となる。

FM pain is widespread and does not seem to be restricted to
tender points (TP).
FMの痛みは広範囲で、圧痛点(TP)で制限されているようにはみえません。

It frequently comprises multiple areas of deep tissue pain (trigger points) with adjacent much larger areas of referred pain.
それはしばしば、多くの深部組織の痛み(トリガーポイント)も含む。関連痛といわれるより大きなエリアがそれに隣接する。

Analgesia of areas of extensive nociceptive input has been found
to provide often long lasting local as well as general pain relief.
広範囲の侵害受容器の麻酔は、全身の鎮痛のみならず局所の鎮痛も相当長く続くことが分かってきた。

Thus interventions aimed at reducing local FM pain seem to be effective but need to focus less on tender points but more on trigger points (TrP) and other body areas of heightened pain and inflammation.
このようなFMの局所的な痛みを和らげる介入法は効果的に思われる。しかし、圧痛点に焦点を合わせないで、トリガーポイントと炎症と痛みの強い部位に焦点を合わせるべきだ。

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by junk_2004jp | 2007-11-05 08:17 | 慢性痛 | Comments(15)
Commented by syaruruk at 2007-11-05 20:41
つまり、FMにTP注射は有効だけれど、それだけでは足りなくて、全身の症状に対してのアプローチが必要ということですか?
Commented by junk_2004jp at 2007-11-05 22:46
この論文ではFMにトリガーポイントがあることになっていますね。
Commented by syaruruk at 2007-11-06 08:09
圧痛点と、トリガーポイントの違いって、どうなんですか?トリガーポイントでは、関連痛がおきる?
Commented by syaruruk at 2007-11-06 08:26
痛みの範囲の問題かしら。
FMの痛み>トリガーポイント(関連痛を含む)>圧痛点
Commented by junk_2004jp at 2007-11-06 08:28
圧痛点>トリガーポイント

トリガーポイントは関連痛を引き起こす圧痛点
Commented by syaruruk at 2007-11-06 11:22
なるほど、わかりました。
Commented by junk_2004jp at 2007-11-06 15:28
yet unknown mechanisms.

まだ分からないことが多いのでしょう。日本語の本もほとんどありませんし、英語を読むのもたいへんです(^_^;)
Commented by syaruruk at 2007-11-06 17:03
センセイの、ご苦労は計り知れません。。
せめて、肩でも、お揉みしたいところです。。。m(__)m
Commented at 2007-12-05 20:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-12-05 20:44
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by junk_2004jp at 2007-12-05 21:06
それは間違いじゃないのかな?
Commented at 2007-12-06 08:33
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by junk_2004jp at 2007-12-06 08:39
2)神経由来の疼痛(Neuropathic Pain)
  椎間板ヘルニアなど軟骨や骨の突出が神経線維を刺激して起こる痛み。

これも間違っていますね。

Central Sensitization これは中枢性痛覚過敏だと思います。

では圧痛点が8こで線維筋痛症とは診断できない場合のことを想像してごらんなさい。
Commented by junk_2004jp at 2007-12-06 09:25
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_253.htm

ここを参考にしてください。
Commented by syaruruk at 2007-12-06 09:47
4)中枢神経の中で感じる疼痛は、中枢性痛覚過敏のことなのですね。
わかりました。m(__)m


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