2007年 11月 10日
症例1:Aさん(60歳代、男性)、約1年前より右下腿にジクジクした痛みが常時出現するようになった。特に立っている時につよい。 近くの整形外科を受診し「腰からきている」とのことで腰の牽引を半年間続けるも改善せず。大きな病院を受診する。腰のMRIなどの検査をうけ、仙骨ブロックを10日に一度6回受けるも症状改善せず。 「ヘルニアになっていると言われてコルセットも買いました。好きな山登りもやめました。」 図の部位に圧痛、硬結があった。0.5%メピバカインを数ポイントに計8mlを注射する。すぐに症状は軽減した。テニスボールでマッサージするように指導する。 次の日に再来院、「ウソのように楽になりました。」 私「なぜ痛くなったのでしょうかね?」 Aさん「そういえば、痛くなるちょっと前、そのへんが内出血したことがありました。ほっておいたのですがね。」 私「それが原因かもしれませんね。筋肉はちょっとしたことで傷んで、そこから症状が続くことがあるんです。」 ____________________________ 症例2:Bさん(50歳代、男性)、遠方よりたくさんのレントゲンやMRIを持参して来院する。 「半年前から右膝や右下肢に痛みが出始め立っていたり歩いたり過重を右足に掛けて30~60分ほどすると足が棒のようになり動かせなくなります。また無理をして動かした日の夜には足がうずき眠れないこともあります。」 「近隣の整形外科医院ではニ次性の変形性膝関節症という診断で 電気治療と消炎剤で治療しています。MRIでは後十字靭帯 前十字靭帯があまりはっきり写っていないそうです。」 スポーツ整形外科、など3軒ほどの病院を訪れている。 Bさんはスポーツ愛好家で今後も以前のようにスポーツを続けたい希望を持っている。 痛みが生じたのは仕事で階段の昇降を繰り返したことがきっかけのようだった。 内側広筋に強い圧痛があった。腓腹筋にも圧痛があった。これらの筋肉の筋筋膜性疼痛症候群と診断した。レントゲンもMRIもいらない。 トリガーポイントブロックをしたらすぐに症状の軽減がみられた。遠方からの受診だったので数時間後にもう一度診察した。よくなっていた。 「そこの筋肉のこわばりが原因だったのです。あとはよくその筋肉をマッサージしてください。きっとよくなりますよ。」「医師はなぜか筋肉に目を向けないものです。不思議なことですね。スポーツ整形がなぜこのことに気がつかないのでしょうか。」 「次は関節鏡をする予定だったのです。」「やはりお医者さんに診てもらうのが一番安心だと思っていました。」 「医師はこの面において伝統的にだめなのですw。」ということで後は代替治療家を紹介しました。きっとよくなることでしょう。
by junk_2004jp
| 2007-11-10 08:24
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