2007年 11月 11日

根性痛

根性痛

あの菊地臣一教授さえも、近著「腰痛」の中で、次のように述べている。

圧迫性神経根障害の病態は2つに大別できる.すなわち,知覚低下や筋力低下に代表される麻痺と疼痛(腰痛や下肢痛など)である。麻痺は神経根の伝導障害という病態として捉えられる.一方,疼痛の発生機序には,深く関与している組織として後根神経節(DRG)が注目されている.

__________________________________

http://junk2004.exblog.jp/5807271/

「腰部脊柱管狭窄・診断サポートツールマニュアル」 医薬ジャーナル社
紺野慎一・菊地臣一・林野泰明・福原俊一 共著


馬尾型は、自覚的には下肢、臀部および会陰部の異常感覚、膀胱直腸障害、下肢脱カ感や性機能不全を訴え、疼痛はない。他覚的には多根性障害を特徴とする。たとえぱ、責任高位がL4/5椎間である場舎には、第5腰神経根以下の多根性障害を呈する。

神経根型は、自覚的には下肢の疼痛を主訴とする。他覚的には単根性障害を特徴とする。この型の脊柱所見や自覚症状は単一神経根ブロック(両側例を含む)で一時的に消失ずる。

混合型は、馬尾型と神経根型の合併型で、下肢の疼痛は単一神経根ブロックで1時的に消失ずるが、他の症状には何らの変化も起きない。


神経根を圧迫すると「痛み」が生じたり「麻痺」が生じたりする。混合型はそれが同時に出現する?どうも釈然としない理論だな。

椎間板ヘルニアによって疼痛も麻痺も起きることがあるというのか。麻痺が生じるならそれは手術の適応だ。早いほうがよかろう。馬尾症候群以外にそんな適応があったか?

ヘルニアによって麻痺が生じてしまった人をみたことがない。先日診た患者さんは「ヘルニアによって足首の背屈がしにくくなった」という方だったが、これは神経性の麻痺ではない。前脛骨筋の筋筋膜性疼痛症候群の結果だと思う。前脛骨筋にトリガーポイントブロックをするとよくなった。
前脛骨筋の問題も明るい兆しが見えてきました。歩行が楽しみになってきております。神経の栄養剤のメチコパールは少しもききませんでした。やはり筋肉の問題だったんですね。はやくお邪魔しておけばよかったと後悔しております。
腰のヘルニアによって馬尾症候群以外の麻痺は見たり聞いたりしたことがない。腰のヘルニアによって痛みはおきない。ヘルニアは痛みの原因ではなくて、筋肉のこわばりなどによって生じた結果なのかもしれない。

ヘルニアによると言われている痛みは筋痛症以外に考えられない。
[PR]

by junk_2004jp | 2007-11-11 07:18 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
Commented by 五藤 at 2007-11-11 07:52 x
おはようございます。
世の中「考えられない」ことだらけ。医学界も政界も。
街中はクリスマスに向かってますが、ここはすでに迎春ですね。
Commented by 五藤 at 2007-11-11 07:54 x
あ、勘違い。七五三ですか!
失礼しました。
Commented by 国松 at 2007-11-11 15:31 x
加茂先生は 「ヘルニアによると言われている痛みは筋痛症以外に考えられない」と 言われる。誠に 同感です。しかし、五藤さんが言われるように 世の中「考えられない」ことだらけでも あるということも 事実だと思うこのごろです。

今からは、おいらの 独り言です。
  
  医師による医師のルールに のっとった治療では うまくいかぬ場合も あるだろう。筋肉のことに関心のない整形外科医は 論外として(はなしに ならん)、うすうす感ずいている先生方が筋肉に目を向けた治療を始めようとしないで既存の方法でやり続けるのは それで 充分に 生活が成り立つから、「なにも わざわざ そんなこと しなくても、今のままでいいんじゃないの。  それが主流なんだからね・・・。俺の責任でもないよな」 って、感じなのですかね。世の中、横着者だらけ、権力や 利権を
もった、そのときに 腐っていくのかも しれませんね。

 教訓・・ 「自分の身体は 自分が守る」

 加茂先生を知っている我々は 幸いです。 \(^^)/
Commented by 五風十雨 at 2007-11-12 08:40 x
加茂先生フアンの皆様、はじめまして。
加茂先生の活動に啓発されて、私もお仲間に入れていただこうと、手始めにブログをはじめました。
http://mchiro.exblog.jp/
リンクさせていただければうれしいのですが...。
よろしくお願いいたします。


<< 遠方からの患者さん      こんなことでいいのか、整形外科 >>