2007年 11月 23日

反対側に症状のある腰椎椎間板ヘルニア

Lumbar disk herniation with contralateral symptoms.

The aim of the study is to determine if leg pain can be caused by contralateral lumbar disk herniation
and if intervention from only the herniation side would suffice in these patients.

この研究の目的は、下肢痛が反対側のヘルニアによって起こるかどうか、また、ヘルニア側からの手術だけで、これらの患者の場合に十分かどうかを決めることだ。

Five patients who had lumbar disk herniations with predominantly contralateral symptoms were operated from the side of disk herniation without exploring or decompressing the symptomatic side.
おもにヘルニアの反対側に症状のある5人がヘルニア側から手術された。症状のある側を調べたり、減圧したりはしなかった。

Patients were evaluated pre- and postoperatively.
術前、術後の評価をした。

To our knowledge, this is the first reported series of such patients who were operated only
from the herniation side.

知る限りでは、このような研究報告は過去にない。

The possible mechanisms of how contralateral symptoms predominate in these patients are
also discussed.

これらのケースでなぜ反対側の症状が強いのか、その可能性のあるメカニズムが議論された。

In all patients, the shape of disk herniations on imaging studies were quite
similar: a broad-based posterior central-paracentral herniated disk with the
apex deviated away from the side of the symptoms.

すべての患者のイメージ(MRI)の形状は酷似していた。それは、基部が広く後方、中央ー傍中央のヘルニアで頂点は症状側から逸れていた。

The symptoms and signs resolved in the immediate postoperative period.
症状は術後速やかに治まった。

Our data clears that sciatica can be caused by contralateral lumbar disk
herniation.

我々のデータから、坐骨神経痛は反対側のヘルニアからでも起きる可能性があることを明らかになった。

When operation is considered, intervention only from the herniation side is
sufficient.

手術をするときはヘルニアのある側だけの介入で十分だ。

It is probable that traction rather than direct compression is responsible from
the emergence of contralateral symptoms.

ヘルニアと反対側の症状は直接的な圧迫よりも牽引によるものと推測される。

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この論文はまともに解釈してはだめですよ。手術という儀式的効果か、全身麻酔のオールリセット効果か。

参考:ヘルニアが見つからなくて手術を中断しても
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by junk_2004jp | 2007-11-23 21:59 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(5)
Commented by keisyan at 2007-11-24 12:29
センセがおっしゃるように、この論文はヘルニアと痛みの位置が一致していな場合の言い訳にされかねないですね。
論文だけでなく、どんなものも色メガネなしで見ることが大切ですね。
Commented by syaruruk at 2007-11-24 19:16
直接的な圧迫があっても、症状が出てないことに、注目してほしいですね。
何が何でも、切りたいらしい。。。
Commented by m_chiro at 2007-11-25 11:02 x
逆説的に読めば、ヘルニアによる圧迫では痛みが起きませんということを証明しているようなものですよね。でもヘルニアを除去すると、痛みが消えた。そうなるとヘルニアへの「冤罪」は一層強くくなりそう! 
儀式か全身麻酔による電気的リセツト効果を確認する研究は、できないものでしょうか?
Commented by syaruruk at 2007-11-25 11:39
ヘルニアがなくて中断しても、3割強の人が、改善したというのは、まさに、麻酔の効果ですよね。中断したのだから、プラセボもないわけだし。
それとも、ヘルニアがなかったことの安心感が、症状を消した?
いずれにしても、ヘルニアが、痛みの原因でないことの証明になりますね。
Commented by ひまわり at 2007-11-29 21:32 x
ヘルニアが神経を圧迫してるか。。。
私もそういわれて苦しんだものなぁ・・。
「ヘルニアと神経の圧迫は関係ない!」と整形界に革命を起こすのは加茂先生です!まさに医龍の朝田龍太郎です(テレビの見すぎかもしれませんが真面目に言ってます)


<< 朝日新聞の記事より      >>