2007年 12月 03日

痛み・しびれと麻痺

痛みとは、神経線維の中を激しく電気が動いているということです。痛みの強さは電圧は一定なので、頻度と関係しているらしい。

麻痺とは、神経線維に電気が動いていないということです。

「しびれ」という言葉は①ジンジンしたような異常知覚、②感覚が鈍い~感覚がない、というように2通りの意味があります。だから患者さんが「しびれる」といった場合、どちらなのか尋ねる必要があります。

①の場合は痛みの延長線と考えてよいと思います。四肢の末梢に生じた痛みをこのように表現されることが多いようです。

②の場合は麻痺のことがあります。もっとも筋痛症でもこのように感じることがあります。

椎間板ヘルニアでどちらがおきているというのでしょうか。足首や拇指の背屈力の低下が運動神経の麻痺のように説明されることがあります。また将来麻痺に陥ってしまう可能性があるともいわれます。痛覚神経は活発に作動、運動神経は麻痺、これは矛盾しています。

また麻痺に陥るかもしれないといっている神経に向かって局所麻酔を注射する(神経根ブロック、硬膜外ブロック)治療は矛盾しているように思います。

筋力の低下は筋痛によるものと理解したほうが妥当です。ヘルニアによって麻痺になってしまった人を見たり聞いたりしたことはありません。

まれに、神経根ブロックによって血腫が生じて麻痺になってしまい医療訴訟になるケースがあります。これは痛みではなく麻痺なのです。ヘルニアによる圧迫ならば痛みで血腫ならば麻痺というのも矛盾したことです。

脊柱管狭窄症のときも馬尾型は痛みでなく麻痺で、神経根型は痛みというのも信じがたいことです。

このようにどうも痛み・しびれと麻痺との区別、意味の理解がないことが診断がうまくいかない原因になっているようです。
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by junk_2004jp | 2007-12-03 13:02 | 痛みの生理学 | Comments(2)
Commented by 五藤 at 2007-12-03 18:52 x
教育は大切ですね。
教える側に認識がなければ、区別できる者は輩出されません。
Commented by ねむ at 2007-12-04 09:22 x
「脊柱管狭窄症疑」で手術されました。もちろん、不首尾。
筋痛→筋力低下→筋痛→車椅子を経験した患者として、うなずけます。


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