2007年 12月 05日

パラダイムシフト

かつての生物医学的腰痛モデルがプライマリーケアの段階において失敗であったことが、概ね判明している。

今年のフオーラムの議長およびプログラムディレクターであるJeffrey
Borkan博士は「第二次世界大戦末期から約10~15年前まで、プライマリーケアの現場における腰痛は、整形外科の場合と同様、純粋な生物医学的疾患すなわち『脊椎の障害』とみなされており、わかりにくい椎間板の異常に重点を置いた主として整形外科の伝統的手法および地域的な習慣に基づいた治療が行われていました」と述べた。

さらに、「腰痛に関する臨床および研究の文献は、主要な学術雑誌、教科書および学会報告にみられるように、比較的最近まで、生理学的病因、診断法および治療以外のことについては何も触れていませんでした」と、Borkan博士はつけ加えた。

Waddell博士も、同様の意見を述べた。「過去百年間の腰痛にまつわる話題のほとんどは、実のところ整形外科的な理解および治療の話です。解剖的損傷を探すこと、そしてそれを治す方法を見つけようとしてきました。これは、非常に機械的な(mechanical)治療方法であり、多くの問題点を無視しています。そして実際のところ、この方法は効果がありませんでした」。

かつてのモデルと、それを基にした治療方針が不適切であったため、腰痛に関する考え方は大きく変更せざるをえなかったと、Borkan博士は述べた。少なくとも、研究者の間では、腰痛を生物医学的な「損傷」としてとらえるのではなく、様々な要因によって生じる生物・心理・社会的疼痛症候群と考えるようになった。 (The BackLetter     2000;15(5):49,52,53,58 )


脊椎の構造的破綻が腰痛や下肢痛の原因になるという整形外科独特の考え方は間違いでした。生理学でそれを証明することはできませんし、疫学的にも証明できません。またその考え方に沿って治療しても成績は惨憺たるものでした。

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、軟骨障害これらが痛みの原因になるということは生理学的には理解できません。ただ単にそう思いこんで(思い込まされて)いるにすぎないのです。

痛みの「生物医学的腰痛モデル(損傷モデル)」は失敗だったのです。それに代わって「生物・心理・社会的腰痛モデル」が唱えられるようになりました。これは痛みを全人的に診ていこうとするものです。
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by junk_2004jp | 2007-12-05 11:48 | 痛みの生理学 | Comments(2)
Commented by 国松 at 2007-12-05 23:24 x
TKさんから 発信の「パラダイムシフト」で おいら 目が 覚めましたぜ。  医までは ダイナミックシフト ・ ダイナマイトシフト とか 言って 宣伝しています 、個人 個人 の脳内のなかで パラダイムシフトが
起こせる人々は 夜明けを感じるのではないだろうか。 でも そうでない人々は くらい夜道を 目隠しをして・・・、いつまでも ぐるぐる おなじことを繰り返すのでしょう
。きょうはなんだか意味不明  ←(いつもだってばちゅうの) ごめりんこ
    
Commented by TK(タク) at 2007-12-07 22:11 x
ダイナミックにパラダイムをシフトしましょう。!
ただ、私が発信だなんて、恥ずかしいです。 [岩蔭|]_・)ソォーッ


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