2008年 01月 02日

同じ病態での病名の統一が望ましい

夏の世界陸上選手権(大阪)男子一万メートル代表の竹沢健介(早大)が左尻の痛みの ため、来年1月2、3日の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)を欠場する可能性が あることが22日、分かった。

竹沢によると、11月末の国際千葉駅伝出場後に異常を感じた。 兵庫・報徳学園高校時代から抱える坐骨神経痛が出た上、腸脛靱帯にも痛みがあるという。注射を打つなどして軽めの練習を継続し、様子を見ている。

竹沢は「常に痛みはあるけど、そこから逃げられるものではない。あきらめない。本当に 駄目なら(欠場は)自分で判断する」と話した。 (2chより)


第84回東京箱根間往復大学駅伝競走(関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)は2日、東京・大手町の読売新聞社前から神奈川県箱根町までの5区間108キロのコースで往路のレースが行われ、早大が5時間33分8秒で、1996年以来、12年ぶり13度目の往路優勝を果たした。

早大は、1区は3位でスタートしたが、2区で12位まで後退。3区でエース竹沢(3年)が区間賞の力走で5位まで盛り返し、最終5区の山登りで主将の駒野(4年)も区間賞の走りで一気にトップに躍り出た。


箱根駅伝をTVで見ていて早大のエース竹沢選手が坐骨神経痛と腸脛靱帯炎で出場が危ぶまれていたとのことだったので早速検索してみた。

腸脛靱帯炎は外側広筋のMPSのことであろう。
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坐骨神経痛は臀筋のMPSのことであろう。
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MPSの起きた部位によって病名が違うのは誤解が生じる大きな原因になっている。

臀部と大腿外側のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)というようにしたほうがよいだろう。竹沢選手は高校生のころからときにこれに悩まされているとのことだ。
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by junk_2004jp | 2008-01-02 18:46 | 痛みの生理学 | Comments(3)
Commented by sansetu at 2008-01-04 10:42
加茂先生、皆様、明けましておめでとうございます。今年も勉強させていただきます。昨年からずっと思っていましたが、各スポーツ団体におけるスポーツ障害に対する認識を変える必要がありますね。現在は現行一般的な整形外科の常識に基づいた認識で行われています。しかしいきなり団体理事の認識が変わろうはずもなく、やはり変革は現場から行われてゆくのでしょう。まずは選手自身の学習が必要なのですが、これは時間的、能力的に難しいものがあり、最も期待すべきは各チームのコーチ、トレーナーの認識が変わることなんですね。
「正しい知識は勝つ武器となる」。今年はこれをスポーツの現場に少しでも広めたいと思います。というわけで今年からまた地元スポーツチームの影のトレーナーに復帰しました。ここのコーチは協会の幹部なのですが、数年前より既にヘルニアや構造を原因とする「選手に危険な害説」からは脱却しております。
つづく
Commented by sansetu at 2008-01-04 10:42
つづき
これを読まれているチームトレーナーの皆さん、現場から声を上げていかないと「上」は変わりません。正しい理論(というよりも実際の臨床における効果ですね)に基づいた実績を積極的に発表することで、スポーツ界の認識を変革していきましょう。特にプロスポーツ界はマスコミに報道されやすい環境にあります。プロが変わればアマチュアもそれに習い、一般にも広まります。この流れを何とか作りたいものです。
Commented by junk_2004jp at 2008-01-04 12:16
三節さん、あけましておめでとうございます。
まずは言葉の統一が重要かと思います。
魚のように場所や大きさで名前が違う現状では、概念がわかりにくいですね。


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