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心療整形外科

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2008年 01月 14日

本当に脊柱管狭窄症が原因だろうか?

高齢者が前屈位をとって歩くほうが楽なのは脊柱管狭窄症が原因だといわれる。

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これは、後屈位を取ると脊柱管狭窄があると馬尾や神経根が圧迫を受けるからだと説明される。

この説明はたぶん間違いでしょう。神経が圧迫を受けると痛みが生じるということがないからです。

このような高齢者は多いものです。もしそうならば、圧迫しているものが腫瘍かもしれないわけですね。では医師はこのような患者を診たときに腫瘍も念頭に置かなければいけないのでしょうか?

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その原因はこの図のように臀筋のトリガーポイント症状とみるべきだと思います。

Aさんは、約1ヶ月前より、腰痛~右下肢痛です。

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「後ろへ反るとどのようになるのですか?」
「お尻のあたりがつっぱって下肢へひびきます。」

お尻にトリガーポイントブロックをしてしばらくマッサージすると、体をまっすぐにすることができました。しかし、翌日にはまた曲がってきています。続けて治療すべきだと思います。

最近、血圧が高い(過去にそういうことがなかったので内科医は不思議に思っている)、朝早く目が覚めるなどの症状もあります。

ルボックス(SSRI、抗うつ薬)を処方して経過をみています。

Bさん(80歳代)も同じように前屈をしています。ふくらはぎが痛くて、膝が伸びないので腰をまげなければならないそうです。ふくらはぎのトリガーポイントブロックをすると体がまっすぐになりました。

by junk_2004jp | 2008-01-14 01:30 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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