2008年 02月 01日

痛みを知る

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熊澤孝朗 著


治療者、患者が共通の認識を持つ必要があります。患者さんも是非お読みになったらいいでしょう。

神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。

「痛み」の新しい概念・・・・・まず知っていただきたいことは「慢性痛症」という病気の存在です。

長期化した急性痛との区別

慢性痛症と診断されるような人でも、必ず急性痛の部分も持っているので、両方が入り交じったものとして扱う必要があり、医療者は患者さんの訴えから身体全体の具合を把握して両者を見極め、急性痛の部分に対しては従来の鎮痛手段も用いるなどとして、対処する必要があります。

鎮痛系とハリ鎮痛・・・・・からだには鎮痛のしくみも備わっている

ツボの知識は積極的に利用すべき

痛みが記憶されてしまう・・・・・長期増強

痛みは燃えさかる前に抑えるべき

重要なことは、燃えさからせないでその前にしっかりと痛みを抑えることであり、それが慢性痛症への移行を防ぐ、一つの方法であると考えられます。

筋肉が痛みに大きく影響する。

慢性痛症の予防のためには、運動、つまり動かすということも大切であると考えています。

運動器の痛みは慢性痛症とも深く関係しています。このことは筋肉の痛みが、皮膚からの痛みよりも中枢神経に及ぼす影響が大きいということに関係していると考えられます。

動かないことで痛みの悪循環が起きる

実際問題としては、慢性痛症であっても、痛みがあることから、無理な姿勢をとり続けていたりすることなどによって、二次的三次的な障害をお越し、急性痛を併せ起こしている患者さんが大半ですから、治療も急性痛に対するものと慢性痛症に対するものの両方を、平行して行う必要があります。

治療は患者ごとの「オーダーメイド」で行う

日本の痛み医療の遅れ

痛みに関する医療教育の不足・・・・・痛みを慢性化しないためには、急性期の痛みはあらゆる手段を用いて可能な限り取り去ること、つまり、警告信号の役割を終えた痛みは百害あって一利なしという常識について、現役の学生たちだけでなく、現場の医療者への再教育が必要であると感じています。

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by junk_2004jp | 2008-02-01 00:09 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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