2008年 02月 12日
痛みとは電気現象です。+ーなんです。つまりエネルギーがないと生じません。 形はエネルギーを持っていません。 痛いということは、エネルギーを費やしていることです。 痛みは測ることもみることもできません。それを分類しようというのですから、これはもう大変なことなのです。痛みの生理学者に教えてもらう意外にないでしょう。 痛みの経路で分類 ①通常の経路・・・・・・・・侵害受容性疼痛・・・・侵害受容器→脳・・・ほとんどの痛みがこれ ②通常の経路でない・・・神経因性疼痛・・・・・・侵害受容器を介さない→脳・・・特殊な痛み(神経損傷後、帯状疱疹後神経痛、幻肢痛) ③どのような経路も通っていない痛み・・・・痛みの信号が脳に来ていないのに脳が反応している状態・・・・・統合失調症、転換性障害など精神科的疾患に伴っている痛み 理論的にはこの3つしか考えられないわけでしょ。 痛みの起きたきっかけ 外因・・・・外からのエネルギーで着火・・・・最初の一撃は「がつん!」あるいは手術というような、高閾値機械的刺激で痛みが始まる。しかし、外からのエネルギーは続くことはない。 痛みが続くのなら、外因をきっかけにして、痛みの悪循環に陥ったのです。内因性の発痛物質が関係しています。 また、毎日の繰り返される動作による微小損傷に伴う場合も、ストレスで歯をくいしばって寝ていて顎の筋肉に痛みが生じた場合も外因がきっかけなのでしょう。 痛みの生じたきっかけで、ストレス性=心因性、外因性と分類したところで、生理学的な分類ではありません。同じメカニズムで痛みが続いているのですから。 痛みの認知 脳に同じ痛み信号が来ていても、たとえば、火事場、戦場、スポーツの最中などでは痛みを感じないこともあります。 痛み期間で分類 急性痛 慢性痛・・・・痛みそのものが病気、神経回路の可塑的変化 痛みの分類はいろいろな角度からされています。研究がすすめばこの分類法も変化するかもしれません。 心因性疼痛は、痛みの起きたきっかけや、継続している要因をさしていることが多いと思いますが、「心理・社会的要因」という言葉に置き換えたほうが誤解がないでしょう。 慢性の痛みで「心理・社会的要因」がないことはありません。痛みは脳が認知して反応しているわけですから。それを心因性というと誤解が生じるのです。人は自分の知っている範囲でしか理解しようとはしませんから。 構造異常が痛みの原因だと思っている人にとって、「心因性疼痛」は、構造異常の反対側にあるものなのでしょう。 教育TVの腰痛症番組での説明では????? このような図は、私と全く考え方が違うので批評のしようがありません。 私は押さえて痛いところ(ほとんどが筋肉なんですが)が原因だとおもっているのです。そうでないと説明がつきませんから。 腹痛の場合、お腹を触診しますね。どこに圧痛があるか調べますね。胃に圧痛がある場合、胃の疾患を疑うのでしょう。胃へ行っている神経がどこかで圧迫を受けているなんていう医師はいませんね。 そしてどのような痛みも脳が認知して反応しているわけです。
by junk_2004jp
| 2008-02-12 12:02
| 痛みの生理学
|
アバウト
カレンダー
LINK
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
検索
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||