2008年 03月 01日

ヘルニアが痛みの原因であるはずがありません

症例1.Aさん(50歳代、男性)

b0052170_16132100.jpg若い頃よりぎっくり腰を繰り返していた。約1年前、1ヶ月間、ヘルニア、坐骨神経痛で休職する。

今年に入り、再発する。市立病院でMRIをとりヘルニアの診断。私のHPに出会い、「腰痛は脳の勘違いだった」を読み受診する。(初診料、治療費3割負担で1800円ほど)

図のような圧痛点があり、筋筋膜性疼痛症候群と診断、トリガーポイントブロックをする。

1W後、症状は著明に改善する。歩行時の痛みはなくなる。座位でまだ少し痛い。

「痛くなったら、先生のところに来ればいいと分かっただけでもとても安心しました。」とのことです。




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症例2.Bさん(20歳代、男性)

b0052170_16273159.jpg昨年8月、転倒、右下肢痛出現、MRIでヘルニア。仙骨ブロックするも効果なし。耐えられる痛みだったので放置する。

今年1月、咳が続き、下肢痛が悪化、神経根ブロック、仙骨ブロックなど受けるも効果なし。ロキソニンを飲むと耐えられるレベルまで痛みが軽減する。

私のHPに出会い、痛みは少し軽減した。

図のような圧痛点があり、トリガーポイントブロックをする。(初診料、治療費3割負担で2000円ほど)

1W後、ロキソニンを飲まなくてもよくなった。眠れるようになった。痛みは半減した。歩くのがとても楽になった。気分が楽になってきた。

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両症例とも本日、2回目(1W後)の受診でしたが、とてもよくなっていました。ヘルニアと診断される痛みは筋肉のspasmなんです。それはヘルニアによって起きるというような説はありません。ヘルニアは痛みの原因ではなくて、spasmの結果かもしれませんが。

筋肉のspasmを取ってやる治療をすればよくなります。

いまだにヘルニアが原因で痛いといっているのには驚きです。そんなはずがありません。痛みはC線維の先端のポリモーダル侵害受容器から発生します。

多くの医師は痛みと麻痺が理解できていないようです。痛みとは激しく脱分極、再分極を繰り返すこと、麻痺とは脱分極しないということです。

「ヘルニアの手術をしたのに足の背屈がしにくく、下腿の外側から足にかけてしびれている」これはヘルニアを取るのが手遅れだったという説明がされることがありますが、そうではありません。治療を受けていたのにもかかわらず、そのようになったのだとしたら、今の医療水準に照らして、訴えることも可能でしょう。治癒の機会を逸して、麻痺が生じたわけですから。実際は前脛骨筋のMPSの症状でしょう。MPSとしてトリガーポイントブロック等で治療すればよくなります。

タクちゃんが2chに私の名前が出ていると教えてくださいました。右のリンクからみてください。

「その「理論」では、 ヘルニアの手術で症状が治るのはどう説明できるんですか? 」

痛みは筋肉のspasmですから、どんな方法でもそれが収まればよくなります。手術で治ることがあるのは、手術をしたという安心感、全身麻酔で筋弛緩剤が投与され筋肉が十分に弛緩してspasmが取れることがあるからでしょう。

手術をしてもよくならない人はいっぱいいます。それはどう説明するのでしょうか。また今日の症例もどう説明できるのでしょうか。

神経線維の途中から痛みが生じるようなことは極めて特殊なケースなのです。そんなのにロキソニンは効きません。手術して治すようなものでもありません。

どのような仮説を信じようが患者さんの自由ですね。痛み問題について脳が無視されているとすれば論外です。痛みは脳が認知して反応しているのはまぎれもない事実ですから。

脳までの電気の流れを示さない痛みの説明は受け入れるわけにはいきません。どこで電気が生じて、どのような経路を伝って脳に到達するか、それを示すことです。

信頼できる仮説に従って治療すれば、危険はないですし、安上がりですし、治りはいいですよ。
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by junk_2004jp | 2008-03-01 17:05 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
Commented by ぴよ at 2008-03-01 17:19 x
私の全身のspasmに効くのは半身麻酔です。
Commented by TK(タク) at 2008-03-01 22:17 x
>タクちゃんが2chに私の名前が出ていると教えてくださいました。右のリンクからみてください。

皆様こんにちは、タクです。
この、問題の答えは、加茂先生が何度も解説さてましたので、手品のタネを知りながら手品を観てる気分で読んでました。(^^ゞ


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