心療整形外科

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2008年 03月 04日

CRPS typeⅠ

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Aさんは、昨年8月末、仕事中に台車に左足を踏まれました。労災として治療が始まりました。

最初の診断はB病院で「打撲」でした。痛みが続くのでC病院に入院しました。RSDの診断で治療を受けましたが、痛みは改善しませんでした。医師はもう治療の仕様がないということでギブアップしました。

12月より当院に通院しています。

現在、当初よりだいぶ痛みは軽減したものの、まだ悩まされています。

夜間に強い。睡眠が障害される。
焼け付くような痛みと鈍い重い痛みがあります。
靴下状に冷感があります。
天候によって症状は変化します。


RSD=CRPS typeⅠです。

侵害的な出来事(軽微な外傷などの後に発生し、単一の末梢神経の分布領域に限局せずに拡がる、明らかに刺激となった出来事と不釣り合いな強い症状を示す症候群。疼痛部位あるいはアロディニア・痛覚過敏領域において、経過中に、浮腫、皮膚血流の変化、発汗異常が伴われる。

Lankford の病期分類

第1期(急性期:3カ月)
外傷部位に限局された疼痛の発生
次第に灼熱痛に変化し、感覚過敏
皮膚の発赤、皮膚温上昇、局所腫脹となる
発症時、通常皮膚は赤味を帯び乾燥するが、その後、外見上青くなり(チアノーゼ)、冷たく汗ばむようになる。
筋痙攣、硬直、可動域の制限
6週を過ぎると抜き打ち状の骨萎縮が出現する。
発汗の増加(多汗症)
軽症の場合、この病期が数週間続き、その後、自然に治まるか迅速に治療に反応する。


第2期(亜急性期:3~9カ月)
痛みはより強く、より広範囲になる。
腫脹は拡大し、柔らかいタイプから固い(盛り上がった)タイプに変わる傾向がある
体毛は固くなり、その後少なくなる。爪は速く伸び、その後ゆっくり伸びるようになり、もろく、ひびが入り、ひどい溝ができる。
骨萎縮は全体的に均一化してくる。
筋萎縮が始まる。


第3期(慢性期:9カ月~2年)
疼痛はやや緩和される場合がある。
関節拘縮と皮膚萎縮が進行し、関節の可動性は消失する。
爪は屈曲変形し、指尖は先細りとなる。 組織の顕著な萎縮が最終的に不可逆的になる。
多くの患者にとって疼痛は耐えがたいものとなり患肢全体に広がる。
患者の数パーセントは全身に広がったRSDとなる。
骨萎縮は増強し、患肢全体が廃用化してくる。



労災のお役人さんはまるで、悪徳金融業者のように患者さんを苦しめているそうです(笑)
以下は患者さんから聞いたことです。

「最初の診断は打撲だったのに」・・・・いかにも詐病のような口調とのこと
「台車の重さは申告よりも軽かったのではないか」
「私病でないのか」
「痛風ではないのか」
「少しよくなったと言っているが自然経過なので、治療によるものではないのではないか。」
「加茂医師がそう言っても、労災を診る専門の医師がいる。」・・・・あたかも私がいいかげんな医師だといわんばかり

とにかく早く労災を打ち切りたいというのが見え見えです。なぜなのでしょうか。何のための労災保険なのでしょうか。

そういうわけで、ブログに載せることにしました。患者さんには、お役人の名前と発言内容をメモしておいた方がよいとアドバイスしました。なにせあの国民の健康を願う厚労省ですからねw。

私は患者さんにCRPS typeⅠと病名を告げ、その内容の本をコピーしてあげています。患者さんはタダでさえストレス状態にある上に、このようなお役人に説明するのは大変なことでしょう。

聞きに来られても、家庭教師はまっぴらです。

C型肝炎、薬害エイズ、年金のお笑い厚労省、自分たちがすることを医師や患者もすると思っているのかもしれないw。
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by junk_2004jp | 2008-03-04 20:17 | 慢性痛 | Comments(4)
Commented by ぴよ at 2008-03-04 23:41 x
労災は担当者によって対応がかなり違います、、、
私は、間違った労災の仕組みを語る担当者にあいました。
医療関係の友人から親切丁寧に対応してくれる担当の方(女性)を教えてもらい、スムーズにコトが運ぶようになりました。
Commented by junk_2004jp at 2008-03-05 01:08
それはおかしなことですね。淡々と事務を行えばよいだけです。
Commented by bt at 2008-03-05 09:08 x
おはようございます。

先生はこの場合治療はトリガーポイントはされるんですか?

このような痛覚が過敏になってる場合は、そこは刺激しないほうがいいんでしょうか?


Commented by junk_2004jp at 2008-03-05 10:33
局所麻酔で、ブロックします。イメージ的には交感神経ブロック。



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