2008年 03月 23日

ヘルニア問題の推理

①手術をしてすぐによくなることがある。
②手術をしてもよくならないことがある。
③健常人でもヘルニアはある。
④痛みがあってもヘルニアがないことがある。
⑤保存的治療で簡単に治ることがある。
⑥慢性痛の概念、治療と矛盾。
⑦生理学的にヘルニアが原因ということが説明できない。


このような事実をどう推理したらよいのでしょうか。「いろいろなケースがある」というのはなしですよw。

痛みの本態は筋肉のspasmだとすると全部うまく説明できます。

まず腰椎のヘルニアによって、馬尾症候群以外は神経脱落症状(麻痺)が起きないという事実を確認してください。神経脱落症状だと思っていることは、単に筋痛が原因なのです。

それから、しびれを神経脱落症状だと思っていることもありますが、これは筋痛症の症状です。

①手術をしてすぐによくなることがある。

長期間圧迫を受けていた急によくなるのですから、神経の圧迫による症状ではないという証拠に思われます。
手術直後から坐骨神経痛がびっくりするぐらい消えました。厳密に言うと手術前がひどかったので痛みが消えたように感じました。・・・・私の場合は結果から見て明らかにヘルニアによる神経の圧迫が原因でした。

残念ながらそのような結論を断定するわけにはいかないのです。
全身麻酔による筋弛緩の影響はどうなのか。術中の体位が筋弛緩に影響を与えないか。

プラセボ効果はどうなのか。

ヘルニアが見つからなくて手術を中断したケースでは、37~43%の改善率を示したそうです。


②手術をしてもよくならないことがある。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_114.htm


③健常人でもヘルニアはある。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_10.htm


⑤保存的治療で簡単に治ることがある。

http://junk2004.exblog.jp/4360214/

http://junk2004.exblog.jp/7787282/

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_67.htm

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_111.htm


⑥慢性痛の概念、治療と矛盾。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_511.htm


⑦生理学的にヘルニアが原因ということが説明できない。

神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。 熊澤孝朗 著 「痛みを知る」

実験動物の正常な脊髄後根を圧迫しても、痛みを伝える侵害受容線維を含めた求心性線維の持続的発射活動は誘発されない。横田敏勝 著 「臨床医のための痛みのメカニズム」

この割合(椎間板ヘルニアの手術)は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。

椎間板ヘルニアの手術は70年以上もの間行なわれてきた。もてはやされたこともあったが、疑問が増し続けている。ヘルニアの突出と痛みはそれぞれ独立していて、痛みの発現におけるヘルニアの突出の役割ははっきりしない。[疼痛学序説 痛みの意味を考える   Patrick Wall著 横田敏勝訳]

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by junk_2004jp | 2008-03-23 18:43 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(3)
Commented by ま~く.n at 2008-03-24 04:09 x
素人の素朴な疑問ですが 、
神経圧迫→知覚異常→麻痺であるならば、知覚異常の部分の痛みは、
ごく弱いものしか伝えられないのではと思ってしまいますが、
生理学的にはどうなのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2008-03-24 08:33
知覚鈍麻、知覚脱失という言葉を使います。脱分極しにくい、脱分極しない。

痛みは脱分極を繰り返すことです。
Commented by ま~く.n at 2008-03-24 18:36 x
すいませんでした。
トップページに書いてありましたね。
ゴメンナサイm(__)m


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