2008年 03月 28日

お医者さん、あなたの診ている患者さんの痛みはほとんどが筋痛症です

勉強の旅① ポジショナル・リリース・セラピー

椎間板突出の場合に起こる神経圧迫については、沈黙する神経になるはずであるとして論争した。
神経の圧迫によって痛みが生じるはずがありませんね。あたりまえのことです。

症例1

Aさん(75才、男性)は1ヶ月前より、少し歩くと右の臀部やふくらはぎが痛くなります。100mほど歩くのがやっとです。休むとまた歩くことができます。

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腓腹筋(ヒラメ筋かもしれない)のMPSです。強い圧痛がありました。臀部にも圧痛はありますが、主に下腿に強い圧痛、筋緊張がみられました。

トリガーポイントブロックをするとすぐに楽になりました。

3日後再診、「歩くのはらくになりました。昨日、畑仕事でしゃがんで仕事をしていたらまた少しふくらはぎに痛みがでてきました。」

このような症例に出くわすとほとんどの整形外科医は脊柱管狭窄症と診断すると思います。キーワードは75才、男性、間歇性跛行など。言葉が悪いでしょうが、洗脳されているわけです。

しかし脊柱管が狭窄しているのはよくあることですし、1ヶ月前より痛くなったというのも説得力のある説明はできませんし、なにより生理学的に下腿の圧痛点を説明することはできません。

簡単によくなるものをあーのこーのといっているうちに慢性化することもあります。



症例2

Bさん(20歳代、女性)は1年半前、人を抱え上げたとき、強い痛みが右臀部~下肢に走りました。

MRIでヘルニアの診断。神経根ブロック、仙骨ブロックなどを受けましたが、一向に改善しません。跛行、仰向けで寝られない、座位がつらい。休職中です。

ロキソニンを飲んでいます。坐薬は1日に5ヶも使うことがあるそうです。

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小臀筋と腸腰筋に強い圧痛と腫脹がありました。

2週間の入院治療(トリガーポイントブロック、マッサージ、低出力レーザーなど)で痛みは4割ほどになり、坐薬は使わないでよくないました。

まだ完治ではありませんが、4月1日より仕事に復帰することになりました。

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by junk_2004jp | 2008-03-28 13:52 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
Commented at 2010-06-21 23:26 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by junk_2004jp at 2010-06-22 00:44
①筋性疼痛には違いありません。血管が詰まっていれば筋性疼痛が生じやすいとはいえますが。別の問題ととらえればいいでしょう。

②靱帯損傷?痛みと損傷は別問題です。



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