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心療整形外科

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2008年 04月 10日

ヘルニアという診断は誤診(現状の医療水準では医師に責任があるとは断定できないだろうが)

掲示板より  Nさん

11月19日

学校から帰ってきてしばらくしてから娘はくしゃみをしました。その直後は、歩いていましたが、少したつと、ベットに横になり動けなくなりました。ぎっくり腰になってしまったようで、救急車で病院にいきました。

レントゲン、MRIの結果「第4、第5腰椎の大きなヘルニア」というこたでした。娘は高校1年生のころから腰が痛くなり近所の整形外科にいっていましたが「ヘルニアの症状だね」ということで(レントゲンだけだとよくわからないそうで・・・)薬とシップを時々もらっていました。でも、いつも少したつと治るので今回もそうかな?なんて考えていたのです。

しかし、3週間弱もねたきりでトイレなど私が抱きかかえて連れて行っていました。その間、神経根ブロック・髄間板ブロックをそれぞれ1回ずつ計2回やりましたが、効果はありませんでした。病院の先生は、「初めからこの子は手術だと思ってた。手術か、ブロックか3ヶ月寝たきりか・・・・・」と、言われたのでどれもお断りしました。ブロックだけでも次の日は熱が出て目の下が紫色になってしまう娘の顔はもう見たくなくて・・。


4月10日

こんにちは(*゜▽゜*)。こちらは雨です。さくらもやっと満開です。地震が多くてびっくりです。

娘のヘルニア(本当は違うのですよね)治療の経過報告です。今は、先日ここの書かせていただいたようにどんどんよくなっています。前屈はまだまだですが、先日の入学式ではヒールでもうダッシュしていました。「あ~1年分走った!ヽ(*^^*)ノ」と言っていました。痛みの方が心配でしたがなんともないようでした。

そうそう、クリスマスに先生に腰の痛みを治していただいて、その後、自宅でマッサージなどしていたところ、祖母の紹介で、針とお灸「○○灸心堂」にいきました。私が子どもの頃にあったような小さなところでした。

待合室も昔ながらの畳2帖くらい。そこに加茂先生のホームページのTPの本がありました。
そして、そこの先生も加茂先生とまったく同じことをおっしゃっていました。

引越しがあったので4回ほどしか通えませんでしたが、「筋肉です!」「ヘルニアでいたいのではないですよ。」「必ずなおります」と、いっぱい、いっぱい言っていただきました。

・・・いらっしゃるんですね。本当のことを知っている方が!!ヽ(*^^*)ノ娘は始めていった針灸院がここでよかったです。


鍼灸師が正解です。

4月7日のブログで紹介した症例も、カイロプラクターが正解。「足の筋肉が凝縮しているために発生している可能性が強い。筋肉が凝縮して柔軟性が無いために稼動時に痺れが発生している」

医師よしっかりせんか!

脊椎脊髄専門医の診断だろうが、まずい診断が実に多い。そもそも脊椎や脊髄の病気ではないのだからそうなのだろう。

筋肉の病気を脊椎や神経の病気と思ってしまっている。このねじれに気が付かないかぎり誤診は続く。

色々な病院に行きましたが、もう手術しかないと言われています。これが最後と思い、脊髄専門医がいる「****病院」に行きましたが、「しびれは手術しても取れないと思ってください。元巨人監督の長嶋さんの様に一度潰れてしまった神経は元には戻りません。痛みがとれればいいでしょ」と言われてとてもショックを受けました。


この方、当院に入院して3Wで階段を駆け足で昇降していました。

あげればきりがありません。いまさら方向転換はできないかもしれないが、かといって辛い患者さんのためには方向転換が必要。

痛みと神経麻痺を混同しないように。

痛み・しびれ(異常知覚・ジーン)は電気現象が起きているということ。
麻痺は電気現象が起きていないということ。知覚脱失。運動麻痺(弛緩性、痙性)。

頚椎ヘルニアでは脊髄症といって脊髄が圧迫されたときに生じることがある。この場合、運動麻痺が最初に起こるようだ。痙性歩行、特徴的な歩行。病的反射。腱反射亢進。診察すれば分かる事が多い。私のような規模の診療所ではとても少ない。

知覚神経は保たれていることが多いので、痙性歩行などのために二次的にMPSが生じて痛みを訴えていることがある。

手足がしびれていたりしただけで頚部脊髄症と診断されたり、腰下肢に疼痛があるだけで頚部脊髄症と専門医によって診断されることがあるので要注意。

頚のヘルニアで起きることのあるのは脊髄症。腰のヘルニアで起きることのあるのは馬尾症候群。いずれも麻痺性疾患で疼痛性疾患ではない。

ヘルニアがあるからといってこのような疾患になる可能性が高いということはない。

by junk_2004jp | 2008-04-10 22:32 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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