心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2008年 04月 12日

筋筋膜性疼痛症候群、線維筋痛症、うつ状態、不安障害、慢性疲労症候群、睡眠障害

このへんはそれぞれオーバーラップしていて、明確な境界線があるものではないように思う。

線維筋痛症友の会より
明確な診断基準はなく、現段階では1990年に発表されたアメリカリウマチ学会の分類基準を参考にしています。

全身に18箇所の圧痛点があり、4kgの力で押し11箇所以上痛く、また広範囲の痛みが3ヶ月続いていることが条件。11箇所以上でなくても専門医の判断で線維筋痛症と診断されることもあります。他の病気があっても線維筋痛症の診断は妨げられません


出世魚にたとえると叱られるかもしれないが、あえてたとえてみる。

ぶり

関東:ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ
富山県:ツバイソ → コズクラ → フクラギ → ガンド → ブリ

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)のどのへんの大きさから線維筋痛症(FM)というのか、はっきりした決まりがない。

保険診療ができないというけれど、別の病名をつけておけばいいだけのことではないか。

たとえば、頚肩腕症候群+鷲足腱炎+上腕骨外側上顆炎+・・・・

魚の名前が地方によって違うように、人間の体の痛みも部位によって今までは違った言い方こしてきたわけだ。

ほとんどの整形外科医は上記のような病名をつけてFMらしき患者をみてきたわけだ。だからカルテの病名の欄はすぐにいっぱいになる。それが線維筋痛症という一つの病名でいいのならこんな便利なことはない。専門医の判断でいいわけだから。

FMの専門医といってもねぇ~。出世魚の名前と一緒のような病名だしねぇ。

FMという病名を付けることにより、重病感を感じる人もいるだろう。

今日診た患者さんで「筋肉リウマチ」という病名で長年ステロイドを飲んでいた人がいた。私からすれば、慢性の肩こりと腰下肢のMPSのように思えた。この方は脳外科医により、すべり症+脊柱管狭窄症という診断受けていた。

医者は自分の得意分野のメガネで患者さんを診るものなんだ。リウマチ専門医が筋痛症の患者さんを診れば筋肉リウマチ=FMという感じになり、漠然とステロイドを出すこともある。

脳外科医や整形外科医は脊柱管狭窄症や椎間板症といった「な~んちゃって病名」を付けて(まじめに付けてるんだよ)手術までいく。

心療内科系の医師なら、たぶん合併しているであろううつ状態や不安障害(神経症)的な方向から診断治療することだろう。

MPS、FM、うつ状態、不安障害、慢性疲労症候群、睡眠障害このへんのことは同じカテゴリに属していて、そのような立場にたって総合的に診てくれる一人の医師に診てもらうのが理想だ。

決して手術を得意とする医師に診てもらわないことだ。

他の病気があっても線維筋痛症の診断は妨げられません。

これはMPSにもいえることだ。圧痛点があればそれでいいのだ。

だから厳密に言えば、変形性膝関節症+MPS、変形性股関節症+MPS、椎間板ヘルニア+MPS、ということになる。

それでそれぞれの疾患の疼痛はMPSによるということだ。
[PR]

by junk_2004jp | 2008-04-12 17:43 | 慢性痛 | Comments(4)
Commented by TF at 2008-04-12 20:03 x
初めまして。私は現在家庭医療をしているのですが全くそのとおりだと思います。私はどちらかというと心療内科的視点でみてしまうのですが
頚部肩痛でめまいをおこす患者さんがいて心気症と思っていましたが
先生のサイトでMPSをしりこれだと思いました。。目から鱗とはこのことです。。臨床は本当にわからないことだらけですが先生のサイトで勉強させて頂きます。宜しく御願いいたします。
Commented by junk_2004jp at 2008-04-12 20:10
私のサイトが参考になったそうでうれしいです。

もうどんどん言っちゃいます^^。
Commented by TK(タク) at 2008-04-12 23:12 x
最初は外傷による痛み。だが、ある期間の午前0時を1秒でも過ぎると、慢性痛に突如変身。な訳ない。(^^;
6時以降の割り増し料金じゃあるまいし…。

話題がずれてますでしょうか(?_?)
Commented by アクビ at 2008-04-13 18:08 x
医者によって圧痛点の解釈が激しく違うようです。
いまかかってる医者は、「線維筋痛症」の定義でいうと、私の圧痛点は2ヶ所だそうな。
加茂先生にそこらじゅうに注射してもらった、あれはなんだったのか(笑)
ほぼ全身的にこわばりがあって、硬いしこりが無数にあり、それ以外にも押すと痛いところがある。
それは圧痛点とはいわないのだろうか・・・。
たぶん、今かかってる医者はアロディニアの症状にこだわっていると思う。
でも、私の筋肉の病態は主に深層筋にあるのだ。
この先生は筋肉の症状を病態として認めない、と断言する。
MPSの病態を知らないのだと思う。
「線維筋痛症」の患者を診る気があるのであれば、慢性痛のしくみのみならず、筋肉の病態についても幅広く知って欲しいものだと思います。


<< 鎖骨下筋のMPS      ヘルニア誤診問題 >>