心療整形外科

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2008年 05月 02日

中高年、間歇性跛行、下肢痛

と言えば、判を押したように「脊柱管狭窄症」と診断するのが整形外科のブーム。

しかしこの痛みの理論はとてもうさんくさい。

脊柱管が狭くなっていて、後屈するとなおさら狭くなり下肢へいく神経を圧迫するので下肢が痛くなる、なんてことなんだけど極めてうさんくさい。

画像診断はできないということだ。画像で脊柱管狭窄があっても症状があるかどうかはわからない。

根型は予後がよくて手術をしなくてもよくなる。手術をしてもよくなるとは限らない。

b0052170_2250560.jpg写真は60歳代男性、間歇性跛行、下腿痛で脊柱管狭窄症と診断を受けています。

写真でどちらの下肢が痛いか分かりますか?左側です。見てわかりますね。筋肉が凝っていて循環が悪く軽度の浮腫状態です。

もちろん腓腹筋、ヒラメ筋、後脛骨筋などの筋筋膜性疼痛症候群が妥当な診断でしょう。

医師はこういう所見を見逃すのです。そして「中高年、間歇性跛行、下肢痛」から連想ゲームでうさんくさい「脊柱管狭窄症」と診断するのです。

そしてまとはずれな検査、治療と進んでいくことになります。患者はMRIを見せられておののくわけです。よほどのことがないかぎり払拭できなくなります。

圧痛があり、根肉のこわばりがあれば筋痛症をまずは考えるべきなのです。ところがうさんくさい脊柱管狭窄症の説明にはその鑑別診断としても「筋痛症」は全く触れられていないのが現状なのです。

後屈で痛くなり前屈でらくになるのは脊柱管の狭窄と関係がある・・・19世紀の医学でもあるまいに。

ヘルニアのときは「単なる圧迫では痛みは生じない。神経根炎がおきている時、髄核からでる炎症性サイトカインTNF-αが関係しているかもしれない」というじゃないですか。では脊柱管狭窄症の場合はどう説明するのか。
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by junk_2004jp | 2008-05-02 00:05 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
Commented by tetsuya at 2008-05-02 23:03 x
いつも拝見しています

例えばですが、、、
難治性の筋痛症の場合、疼痛部位の筋組織をを外科的に取り除くのもありでしょうか? 
Commented by junk_2004jp at 2008-05-03 00:07
それはないでしょう。また新たにできます。
Commented by tetsuya at 2008-05-03 07:48 x
コメントありがとうございます

Commented by syaruruk at 2008-05-03 10:19
>難治性の筋痛症の場合、疼痛部位の筋組織をを外科的に取り除くのもありでしょうか?

私が、弾発股の診断を受けたとき、「腸腰筋を切除する手術を見たことがある」とその先生に言われて、震え上がりました。
「僕はしません」って、言われてましたけど。
『当たって、痛いところがあるから、切る』というのは、整形外科的発想としては、普通なのでしょうか。


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