心療整形外科

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2008年 05月 23日

MPSという言葉はもう使われないそうだ

http://www.sover.net/~devstar/

NOTE: New Nomenclature (新しい命名法)

All material written by me after October 1, 2007, will have the following changes in
nomenclature.
2007年10月1日以後私によって書かれるすべての資料には、命名法に以下の変化があります。

I regret any confusion caused by this change, but deem it necessary due to the changes in our current understanding of the conditions involved.
この名称の変化による混乱は残念だが、最新の知見からみてもこの変化は必要なことと思う。

The abbreviation for myofascial trigger point, "TrP," is replaced by "MTP."
myofascial trigger point の省略形は”TrP"から"MTP"になる。

The term Myofascial Pain Syndrome (MPS) will no longer be used, as current
research shows it is not a syndrome but a true myopathy, and thus a true disease.

MPSという言葉はもう使われない。最近の研究によると、それは症候群ではなくて、筋肉の病態であって、真の病気であるということが分かってきたからだ。

There are acute MTPs and chronic myofascial pain (CMP) due to MTPs. Where
applicable, CMP will be separated into CMP Stage 1 (without central sensitization)
and CMP Stage 2 (with central sensitization).
筋筋膜トリガーポイントによる、急性のMTPsと慢性の筋筋膜性疼痛(CMP)がある。CMPはさらにステージ1とステージ2に分類される。ステージ1は中枢性痛覚過敏がなく、ステージ2は中枢性痛覚過敏がある。
Fibromyalgia (FM) will replace the former term fibromyalgia syndrome (FMS).
線維筋痛症(FM)は線維筋痛症候群(FMS)に変わります。



筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は症候群ではなくて筋筋膜性疼痛(症)になり、それには急性と慢性があり、慢性のものは中枢性感作のあるものとないものとがある。

線維筋痛症は症候群とういう表現が妥当で線維筋痛症候群(FMS)にする。その症候群の内容は「慢性疲労、睡眠障害、頻尿、ドライアイ、口乾燥、しびれ、冷感、過敏性腸炎 不安感、抑うつ、焦燥感など」


_____________________________


http://www.immunesupport.com/library/showarticle.cfm?ID=2548&t=CFIDS_FM

CONCLUSION: FM and MPS are two different clinical conditions that require different treatment plans.
結論:線維筋痛症(FM)と筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は2つの異なった臨床状態だ。だから異なった治療計画が必要とされる。

FM is a systemic disease process, apparently caused by dysfunction of the limbic
system and/or neuroendocrine axis.
FMは全体的な病気プロセスで、明らかに辺縁系や神経内分泌系の機能障害に起因する。

It often requires a multidisciplinary treatment approach including psychotherapy, low dose antidepressant medication and a moderate exercise program.
それは、しばしば精神療法、低用量抗うつ薬、軽い運動プログラムなどを含む多角的専門的治療が必要だ。

MPS is a condition that arises from the referred pain and muscle dysfunction caused by TrPs, which often respond to manual treatment methods such as ischemic
compression and various specific stretching techniques.
MPSはTrPsに起因する関連痛と筋肉機能不全に起因する状態だ。そしてそれは指圧やいろいろなストレッチ法などの手技療法にしばしばよく反応する。

Both of these conditions are seen routinely in chiropractic offices; therefore, it is
important for field practitioners to understand these distinctions.
これら2つはカイロプラクティック・オフィスでよく見られるものだ。だから、これらの違い理解することは重要だ。


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by junk_2004jp | 2008-05-23 20:00 | MPS | Comments(15)
Commented by アクビ at 2008-05-23 22:08 x
ふむふむ、そうですか~、そうすると私の症状は「線維筋痛症」ではなく、やっぱり広範囲の筋痛症(実際の筋肉の病態が広範囲にある)。

うーん、再度読み返すと益々混乱してきました。
これを読む限り、「線維筋痛症」は筋肉の病態であるかそうでないか、は言及されていないですね。
やはり筋肉の病態と診断される場合は線維筋痛症ではないということでしょうか?
でも、自分自身なんらかの "a multidisciplinary treatment approach including psychotherapy, low
dose antidepressant medication and a
moderate exercise program" (精神療法、低量の抗うつ剤投与、適度な運動プログラムなどの学際的な治療アプローチ)も必要な気がします・・・。

そうなると・・・やっぱり私は仮面うつ+広範囲の筋痛症なのだろうか・・・。

ややこしいですね・・・どこで線引きするのか。

患者のみならず、お医者さんが混乱、困惑するのも当然なのでしょう。

定義なんてどうでもいい、と言いきれてしまえばいいのですが、保険診療内でどう扱うべきなのか、など、著しくやっかいですね。

理論武装もなかなか大変そうですね(>_<)
Commented by junk_2004jp at 2008-05-23 22:17
この先生も変更していますね。

筋硬症myogelosisもいいと思うのですが・・

myo-gel

治療的診断しかないと思うのです。筋肉に対して治療してよくなったのがMPS、

それだけではなかなかよくならず、いろいろな随伴症状があり、抗うつ薬なんかが必要なのがFM
Commented by junk_2004jp at 2008-05-23 22:21
むち打ちも最初はMPSだけどいつのまにかFM化

MPSだったのがヘルニアの手術や固定術をしてFM化

などもあるんでしょうね。

MPSでもFMでも一続きのような感じです。
Commented by junk_2004jp at 2008-05-24 07:25
慢性の筋痛症を持っているとだれでも、多少は身体的、精神的な随伴症状をもつものです。

どのへんからFMSと診断するかは微妙でしょう。

ゆるくすれば、とても多くなりますね。200万人どころではないですよ。

1000万人・・・いやもっとかもしれません。
Commented by keisyan at 2008-05-24 07:47
自閉症スペクトラムってご存知ですか?

「自閉症は症例が多彩であり、健常者から重度自閉症者までの間にははっきりとした壁はなく、虹のように境界が曖昧であるため、その多様性・連続性を表した概念図を自閉症スペクトラムや自閉症連続体などと呼ぶ。」

これ↑からいくと【筋痛症スペクトラム】という感じでしょうか?
Commented by sansetu at 2008-05-24 08:55
混在表出性の問題が抜けてますね。
一人の体に似たような複数の症状が混在して現れることは常です。
MPSとFMを明確に分ける必要がもしあるとするなら、では15cm右隣にある圧痛と10cm上にある圧痛は一体どっちだと判断するのでしょうか。
FMの基準を満たしてさえいれば、体中に存在する圧痛はすべてFMなのでしょうか。
治療的診断も問題と限界だらけです。常にその結果には「と、思われる」と言うしかありません。でも、いまのところは他に仕方がないので私もそのようにしていますが。納得はしていません。
それと、これを書いたドクターはふだんどのような手段で臨床を行っているのでしょうね。病理構造への推理は、ふだん自分が行っている範囲の中からしか発想が湧きません。
たとえば井穴刺絡療法のような患部に触れずに痛みを取る遠隔療法の実際を知らない治療家が、患部筋肉にばかり囚われるように。
もちろん加茂先生は違いますよ。加茂先生は学際派だと思いますから。それに病院の場合は保険診療との兼ね合いもありますからね。
Commented by アクビ at 2008-05-24 11:01 x
加茂先生他、皆様、詳しいコメント勉強になります。
いったんは自分の病態はやはり「線維筋痛症」でいいのかな、と納得しかけたところ、今朝以降のコメント読ませていただくと、やっぱり自分の場合症状は複合的(脳や自律神経の問題&筋肉に明確な病態がある)で、それらをそれぞれ別のものとするなら私はふたつの異なる疾患を持つ、と定義されてしまうことになるのだろうか?

ケイしゃんさんのおっしゃる「筋痛症スペクトラム」、わかりやすいですね。

sansetuさんの
>一人の体に似たような複数の症状が混在して現れることは常です。

私だけではないんですね。
主治医がそういう考えの人ではないから(脳の病態としか考えない)、筋肉の治療は自分で戦略を立てなくてはならないのが現状です。

結局のところ、症状・病態だけで分類しようとして、人を診て判断する必要性の観点が欠けているような・・・。

しかし改めて保険制度がネックになりますね。
でも、保険制度上別の病気と分類されても、実際のカルテ(診療報酬の手続き?)では併記すれば問題クリアするんでしょうか?

お医者さんも色々大変ですよね。
Commented by アクビ at 2008-05-24 11:24 x
連続投稿失礼致します。
上記のリンク:http://www.sover.net/~devstar/
を拝見しました。
このホームページ内に筆者による診断基準リストがありますが(http://www.sover.net/~devstar/phsympt.htm)、これも改訂されるのでしょうかね。
現状のものを見ると、やっぱり私は「線維筋痛症」に当てはまるのが圧倒的に多い。なおかつ、FMSとされているものでも同時にTrPsとされているものも複数あります。
そういうのは見直されてしまうのですかね?
基本的に今のままのほうがたぶん納得しやすそうです。
ちなみにFMSにある症状のひとつに「あざ」っていうのがあります。
私もともとあざができやすいんですが、このところ特にひどいんです。
何にもした覚えがないのに太腿数箇所にあざ・・・まあマッサージし過ぎで出来たのもあったけど、それ以外の原因不明なものも・・・。
FMSの症状って本当に幅広いのですね。
患者の症状の訴えから医師がどう判断するか・・・これだけ色々だとやっぱりお医者さんも大変だ~。
Commented by ひつまぶし at 2008-05-24 12:38 x
FMがほかの病気(自律神経失調症・仮面うつ病など)と誤診されることが多い・・・という記述を見かけることがあります。
さまざまな症状が見られるとき、どの症状に焦点を当てて治療するかで、病名・呼称は変わるような気がします。

FM友の会の代表がFMの難病(特定疾患)指定を求めて、衆議院議員に面会した・・・というニュースを見ました。
光や音にも痛みを感じてしまう患者さんもいるのだとか。。。
有効な薬や治療法もわからない。病気として認知度が低い。
周囲から詐病だとか心気的なものと見られるのは、本当にお辛いことと思います。
FMが広く浸透して、理解が深まってほしいです。
その一方で、「難病」という認知の広まり方になるとしたら、それはどうなんだろう・・・・・という気もします。
辛い症状に苦しんでいる患者さんに対して配慮のない発言でしたら、お許しください。
Commented by junk_2004jp at 2008-05-24 12:51
仮面うつ病を線維筋痛症と誤診されることが多い・・・・ともいえるわけです。抗うつ薬を投与したらきれいさっぱり治ってしまった→うつだったんだ。

治療的診断といいましょうか、治療経過をみながら適切な病名を選択したらよいと思います。

筋痛症+うつ状態、でもいいわけです。

線維筋痛症とても重症から軽症まで広いスペクトラムがあるようです。

Commented by ひつまぶし at 2008-05-24 13:59 x
特定疾患に指定されれば治療費の公費負担の道が開けます。
でも、「難病」という指定があらたな差別を生まないでしょうか・・・・? 杞憂であればいいけど。

>治療的診断といいましょうか、治療経過をみながら適切な病名を選択したらよいと思います。

そう思います。
the most シロウトの私のぶっちゃけ本音を言うなら・・・
ネーミングはなんであれ、治ればもうけもの。症状がラクになりゃいいじゃん。 ・・・なのですけど。
でもネーミングやカテゴリー分けは大事だ・・・と、こだわる人もいますね。
頭の良い人に多いですね。官僚の人たちもそうなのかも。
Commented by TK(タク) at 2008-05-24 15:10 x
かぜは、せき、鼻水、悪寒、熱、倦怠感、腹痛、下痢、吐き気を伴います。

筋痛症は…、今さら言うまでもありませんね。

風邪ひいて鼻水が止まらなく、内科を受診したら、「え、鼻水?、うちじゃ診れないよ、耳鼻科の紹介状を書きますからて」だったら、ばきゅん~ですよね。

整形外科に行って… それ以上は申し上げません。
Commented by アクビ at 2008-05-24 20:23 x
ひつまぶしさん、こんばんは。

>ネーミングはなんであれ、治ればもうけもの

患者にとってはまさしくその通り。ただ、現状なかなか医者任せというわけにはいかないから色々考えざるを得ないわけですね。

あと、お役所仕事的発想がどうにかならないとねー(厚労省のお役人とか偉い大学の先生など)。

私自身は定義にこだわる方です(ただし、頭は悪い(-_-;))。
というか、それが何たるかを知るためにそういう過程が必要だと思っています。

しかし現状では筋痛症については、お役所的発想を出来るだけ乗り越えるために定義を考えなくてはいけない(これがすなわち理論武装ってことですかね?)

加茂先生は、壮大なプロジェクトに参画されているということを改めて実感させられます。
Commented by teru at 2008-05-25 01:10 x
MPS(CMP)はハッキリとした筋肉疾患の病態、FMは全体的な病気プロセスで心理的・社会的な要因と結びつくことが多い・・・。

内科・心療内科の医師の方が表現するとこうなるのでしょうか?
内科の先生にヘルニアの痛みの話をしても 「・・・・・・・・?」 でした。

以前、ドイツに留学している理学療法士の方の話もありましたが、学問としての医学と実際の臨床現場では考え方に温度差もあるかも?
臨床経験に基づいた考え方が学問に・治療に反映されていって欲しいなあと思っています。

私の痛み・シビレは 「TrP(MPS)で、原因には心理・社会的な要因を含んでいる」っていう感じがぴったりくるのですが・・・・。患者が自分の病名を選べるなんていうのは変でしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2008-05-25 01:42
そうです。だいたいそういうことだと思います。

FMやMPSは診断基準(Diagnosis criteria)があります。それに沿って診断できるわけです。


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