心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2008年 05月 25日

臀筋や腸腰筋のMPSだと思います

加茂先生、始めまして。私、男性6*歳です。突然のメールをお許しください。私の症状の事でご相談したくメールを差し上げました。

60歳でリタイア後趣味の**に勤しみ、又毎年マラソンに完走し体力には自信を持ってました。

去年の12月始めから、**の後に両腰に強い張りと言うか痛みが出るようになりました。腰を捻ったりすると臀部脚下に電気が走る様な痛みをかんじます。 歩行にも影響が出始め両腰右臀部右太腿部表側に強い痛みが出て家を出てから20mも歩けません。少ししゃがんで休めばちょっとはあるけますが、すぐ痛みます。

自宅の近隣の整形外科でレントゲンを撮る、5番目に脊柱管狭窄症だな、と言われました。牽引と電気治療、ロキソンニン、オパルモン胃薬の処方を受け 2ヶ月通いかえって痛みが増し、A総合病院整形外科に紹介状を持ち受診。

後日MRI検査、結果、3と2の間のヘルニアが脊柱管を押して神経に影響を与えている。ヘルニアの大きさからも手術し除圧するのがベストと言われた。手術は顕微鏡方式で2cm切るだけで、術後の回復は早いといわれた。

術後の回復が早くても、筋肉を剥がすのはなるべく避け、まずは痛みを取る方法をネットで調べ、B病院のペインクリニック科を知りA総合病院からの紹介状を持ち受診しました。

部長先生に受け持っていただき持参したMRI写真を見て3と2をさしここだねと言いました。私の症状の痛み具合を聞いて頑張りましょうと言いました。 

血液検査尿検査レントゲン検査の後、硬膜外ブロックを注射しました。1時間30分の安静後帰宅、病院を出る時右側は全部すっきり痛みなし、その分左側に痛みが移動した感じで電車でつらかった。 

2日後には痛みがほぼ以前の様にもどる。1週間後受診今日は神経根ブロック造営を受ける。針を神経に当ててる時はあまり痛くは無く、安静室に戻ってから、右腰右臀部右太腿表側に強い痺れが感じて来た。

痺れが取れたのが約4時間後看護士さんは良く効いていたのね。帰りは車で帰る運転には何も支障なし。

翌日外を歩いてみる。小1時間歩いたが脚に力は入らないがユックリと腰を伸ばして歩けた。感謝だ!約1週間は良くもあり悪しくもありで一進後退の状態が続く。

次の受診が3週間後でこの日は椎間板造影とブロックを行い CTを撮影。このブロックはあまり効果無かった。

翌週受診。CTの結果余りよくない。先生は次の手段で経皮的椎間板摘出術を行って見るかと言いました。でも私は、神経根ブロックで少しでも良い状態が在ったのでもう一度神経根ブロックを施術して頂き今日に至ってます。 

昨日の今日で効果は在る様で痛みは余り感じませんが、痺れふらつき感はあり両脚に力ははいりません。  

まだまだ**を続けたい私くしはこの様な状態から早く脱却したく、最近先生のホームページに辿り着き読む内に少し理解出来たかなと感じております。もっと早く先生のHP探し当ててればと後悔しております。

遠方ですが、是非一度先生に診て戴きたく、失礼ながら長文のメールを差し上げました。


このようなご相談のメールはしばしばいただきます。皆さんどうぞご安心ください。医師として誠実にご回答いたします。

脊柱管狭窄やヘルニアはは60才を過ぎていればそれほどめずらしいわけではありません。

神経が圧迫を受けると痛みが生じることはありませんので、このような病名は想定圏外です。

椎間板性疼痛という考えも古い失敗した歴史的遺物です。

まず、どのような運動や仕事の後に痛みが生じたのか、圧痛点がどこにあるのか、どのような体勢で痛みが強くなるのか、痛みが軽くなるのかを観察してください。

たぶん、この方は腸腰筋や殿筋の筋筋膜性疼痛(MPS)だろうと思います。罹患筋を特定して、その筋肉の緊張spasmを取る治療をすればよいのです。また再発を防ぐには筋肉の手入れやフォームの改良などがキーポイントだと思います。

MPSは世界的に認知された病態で診断基準があります。それに反してヘルニアや脊柱管狭窄症は診断基準もなく、その病態理論は矛盾しています。単に個人的、集団的な思い込みといってもいいでしょう。

脊柱管狭窄症は中高年に多いわけで、後何年元気でおれるか・・・という気持ちもあります。そして、若い者に面倒をかけたくないとも思うわけです。

ヘルニアなら溶けてなくなるという説もありますが、脊柱管狭窄症は骨性なのでそれも期待できないのです。

このようにして、歴然たるMRIなる画像をみせられると・・・・・

*欺とまでは申しませんが、痛みとはなんぞや、そのメカニズムを勉強されたい。

還暦を過ぎても若い人には負けないでガンガンやってください。
[PR]

by junk_2004jp | 2008-05-25 02:32 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


<< 脊柱管狭窄症の手術は疑問だ      MPSという言葉はもう使われな... >>