心療整形外科

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2008年 05月 27日

線維筋痛症の重症度分類試案(厚生労働省特別研究班)

筋筋膜性疼痛症候群は線維筋痛症の子供?

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線維筋痛症は症候群にしたほうがよいという意見がある。つまり「線維筋痛症候群FMS」だ。

広範囲の筋痛、睡眠障害、慢性疲労、抑うつ、不安、焦燥、乾燥症状、頻尿、過敏性腸炎、顎関節症、月経困難症などの症状を有する症候群。

ステージⅠ~Ⅴまでの分類試案が示されているが、次第に悪化するというものではないようだ。

診断基準を満たしている人はかなり多いように思う。

私の妻もよく肩こりを訴えているが診断基準を満たしているのではないだろうか。ただし、上に挙げた症状はそれほど多くはないのでFMSというにはちょと躊躇する。

診断基準の18ヶ所の圧痛点のうち11ヶ所があればいいわけだが、かなりの人がこれをクリアすることだろう。実際に症状を自覚していなくてもよいわけだ。そのときは休火山のようなものなんだろうか。

診断基準を満たし、上記の症状群のいくつかが該当すればFMSとしてよいのだろう。ステージⅠはかなり多くいることだろう。この状態を線維筋痛症というべきなのか、仮面うつというべきなのか?どちらでもよいのだが、筋痛が主役のときはFMSのほうが理解されやすいだろう。

FMSというと難病、激痛、不治というイメージをもつ人もいるだろうが、軽度のものはとても多く、今までは自律神経失調症とか仮面うつとかいってきたのだろう。

あるいは整形外科では、椎間板ヘルニアとか、脊柱管狭窄症とか、頚肩腕症候群とか、腱鞘炎とかいってきたのだろう。
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by junk_2004jp | 2008-05-27 22:44 | 線維筋痛症 | Comments(14)
Commented by sansetu at 2008-05-28 11:34
ステージ1は私も疑問です。何と私にもACRの圧痛11ヶ所以上あります。しかも特異的な前胸部の圧痛さえもあります。しかしこれらの圧痛はかなりのものが鍼灸のツボと重なっているので、ある程度の圧で押せば誰でも痛みを感じやすいところです。神経が高ぶったり、疲労したりするとツボはさらに過敏に反応します(そういう意味では、検査圧のkgの基準値大事だと思います。4kgというのはどうなんでしょうか、民族差は?)。
鍼灸師にとってこのような反応点が身体に常時あることは常識であり、私たちはふだん、異常は左右差で求めます。これはリウマチ学会の診断基準なので左右対称性を重視しているのでしょうが、私は筋痛に対しては左右差こそが大切だと思います。でないと正常の圧痛、つまりツボと、病的な圧痛の見分けがつかないからです。
いつも思うことですが、もっと鍼灸のツボについて、現代医学でも研究したうえで、いろいろと言って欲しいなあということです。たとえばACRの基準点にある前腕橈骨筋上の「手の三里」のツボなんて、100人が100人痛がるツボです。それゆえに古流柔術では相手を制する時に用います。
Commented by junk_2004jp at 2008-05-28 12:10
だからこれは試案なんですね。

4Kgは握力計やはかりで確かめてみました。
Commented by sansetu at 2008-05-28 14:16
そうですね。試案なんですね(笑)。
ところで4kg/cm(平方)の圧力、私も今体重計でやってみました。いやあ、これけっこう力いりますね。1平方センチだと人差し指くらいですね。人差し指で4kg出すのは女性だときついかもですね。それにこの方法(人差し指)で体を押すとどこも痛いので(私は痩せているからでしょうか笑)、たぶん4kgは検査には大き過ぎる設定かなと思われます。
Commented by アクビ at 2008-05-28 14:46 x
引き続き症状の分類の話題、ありがとうございます。
現状では、定義も暫定的ということで、医師によって考え方が違うのは仕方ないかもしれませんね。
どうしても、最初に「線維筋痛症」の診断(判定基準に当てはまる)とおっしゃていただいた加茂先生のお考えをベースに私は理解しようとしているものですから、現主治医の説明や治療方針が私の知識と噛み合わないと、戸惑ってしまいます。
でも、あくまでもその医師はそういう考え方で治療に当たっている、というのをとりあえず受け入れて、治療を継続していきます。
現主治医は「線維筋痛症」に一定の理解のある医師ですから、信頼してお世話になろうと思います。
ちなみに私の場合、上記の基準にあてはめるなら、ステージⅠとⅡの間、ですね。
軽度の不眠、うつ、不安感はありますが、末梢の障害はありません。
日常生活が困難かどうか・・・普段の自宅での生活はこなしているものの、疲労感は出やすいです。
主治医の言うとおり、職場のようなストレスの多い環境は当面避けて、のんびり療養する必要があるようです。

改めて、いつも詳しい説明をありがとうございます<(_ _)>
Commented by junk_2004jp at 2008-05-28 19:17
この辺の言葉の定義というか、分類はまだ発展途上なのかもしれませんね。

精神医学、身体医学の両方が微妙に絡んでいますから。

私の印象ではFMはFMSのほうがいいように思います。

PMSはPMのほうがいいのでしょう。
Commented by TK(タク) at 2008-05-28 23:23 x
>休火山

トリガーポイントの世界で言う「感作」がキーワードかもしれない。
「感作」の意味も人によって色々かもしれない。
Commented by syaruruk at 2008-05-29 17:16
私には、この表の、自発痛が,理解できません。
ステージⅠからあると思いますが、なぜⅣ・Ⅴの圧痛のところにだけ書いてあるのでしょう?何か特別な痛みなのでしょうか。
Commented by junk_2004jp at 2008-05-29 17:46
自発痛は熱刺激だと聞いたことがあります。ポリモーダル受容器は熱刺激も感知して痛みになるのです。

正常なときは何度以上が痛みになるのかわすれました。

痛覚閾値の低下が生じて、体温でさえ痛みとなるというのが自発痛。

ほんとうかどうかは分かりません。
Commented by syaruruk at 2008-05-29 18:05
温度ですか。看護学生のとき、清拭をするのに、手に痛みの感じる限界温度を測定したことがありますが、私は54℃でした。人によって違いましたが。
37℃でも、痛い・・・。触れると痛いのと同じことですね。
Commented by みみ at 2008-10-07 03:43 x
私はトラマドールと言う薬を飲んでいるとステージIIでいられますが、飲まなければステージIVになります。
このステージと言うものは、くすリを飲んでのはんだんでしょうか?
それとも飲まない時の判断なのか教えて下さい。
Commented by junk_2004jp at 2008-10-07 08:38
その通りの表現でいいと思います。
Commented by みみ at 2008-10-23 14:22 x
すみません。
その通りの表現とは厚生労働省の判断ではステージIですか?それともIVでしょうか?教えて下さい。
Commented by junk_2004jp at 2008-10-23 15:12
>トラマドールと言う薬を飲んでいるとステージIIでいられますが、飲まなければステージIVになります。

治療しなければステージⅣで、治療によりステージⅡになるということですね。文字通りの意味でいいと思います。
Commented by ,みみ at 2008-10-23 20:52 x
わかりました。
ありがとうございます。


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