2008年 06月 21日

ヘルニアと言われた痛みが抗うつ薬で治癒

去年の8月に柔軟体操をしていて、激しい腰痛に襲われました。腰痛とともに、右の臀部の痛みと、右の太ももの裏に痛みがありましたが、その後医者などには行かず、湿布と安静ですごしたところ、4ヶ月ほどでだいぶよくなってきました。

12月ころになると、たまに長時間たちっぱなしなどになると、腰痛と臀部などの痛みがありましたが、ちょっと違和感がある程度でした。

今年の2月に3日間ほど長時間たちっぱなしが続き、腰に激しい痛みがおこっていました。2月の半ばに物を引っ張ろうと腰に力を入れたところ、ぐきっとなってしまい激しい腰痛になりました。一週間で右下肢に痺れと痛みがでて、医者にいって、椎間板ヘルニアと診断されました。

その後、鎮痛剤と筋弛緩薬、湿布と牽引治療をしています。牽引は毎日行っているのですが、しびれといたみがどんどんひどくなり今はほとんど立っていられない状態です。

腰痛ベルトをしても10分もたっていられず、通勤が辛い状態です。歩くのは、ベルトをしているとだいぶ楽になってきたのですが、歩き続けると、ふくろはぎと足の裏と、下肢全体にびりびりとした痛みがでてとても辛いです。

会社にはなんとか通っているのですが、電車などは座っていないととても辛い状態です。こんな症状なのですが、加茂先生のHPを拝見してメールさせていただきました。症状の改善は可能でしょうか?ぜひ一度受診をお願いしたいと考えています。よろしくお願いします。


b0052170_0133793.jpg図のように圧痛点がありました。

ヘルニアが神経を圧迫してこのようなことが起きるはずがありません。生理学ではそのような事実がありません。ですから健常人でもヘルニアが見られます。ヘルニアは筋痛症の結果なのかもしれませんが・・・。

その他の圧痛点を調べると線維筋痛症の18ヶ所の圧痛点はすべて圧痛がありました。

不安感、疲労感、口渇、頻尿なども見られましたので、このような状態を「線維筋痛症」と表現してもいいわけです。「筋痛症候群」「慢性痛症」・・・・この状態を表現するには、なんでもいいのですが、とりあえず、「筋痛」という語が入っているほうがいいと思います。

5月中旬、当院初診、ジェイゾロフト25mg(SSRI、抗うつ薬)1週目1錠、2週目より2錠(50mg)/日。

1ヶ月後。痛みはほとんどなくなり、就労可能となりました。筋痛がきっかけとなって不安、抑うつ状態になったのでしょう。今後、しばらくは抗うつ薬を続けるつもりです。

筋痛症は本当にいろいろなタイプがあります。とても個人差が大きいものです。治療の選択肢は幅広く考えていたほうがいいと思われます。

痛みやしびれ(異常知覚、ジンジン)に対して、ヘルニアや脊柱管狭窄症という診断をするのはやめようじゃないか。生理学的に説明がつかないんだろ!健常者でも見られることだし。

手術をしてもよくならないことが少なくないし、かえって悪化する人もいる。痛みの本態は筋痛症なんだ。筋肉の強いスパズムなんだ。

手術をして劇的によくなることのあるのは、全身麻酔や術体位による筋弛緩効果なんだろう。儀式的要素もあるかもしれない。
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by junk_2004jp | 2008-06-21 00:13 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(6)
Commented by ひつまぶし at 2008-06-21 12:09 x
弁護士の木村晋介さんは2年間ひどい腰痛に悩まされたが、抗うつ剤で劇的に痛みが消えた・・・という記事を読んで、私も心療内科へ行ってみる気になったのでした★ なんでも打開の可能性のあることはやってみようと思って。

ただ現状での問題は・・・・・・
痛くて整形外科へ行った場合→その整形外科医が抗うつ剤を出してくれるか?
痛くて心療内科へ行った場合→その心療内科医が「腰痛は整形へ行け」と門前払いをしないか?
(--)
Commented by junk_2004jp at 2008-06-21 12:17
抗うつ薬・・・・といわないで「疼痛抑制系賦活薬」といえばいいだけのことなんです。われわれは、言葉や単語にとらられすぎているわけです。
Commented by ぴよ at 2008-06-21 18:37 x
ひつまぶしさんのご指摘、わたすぃにドンピシャのようで。

整形外科医が抗うつ剤を出してくれるか?→出してくれない。
心療内科医が「腰痛は整形へ行け」と門前払いをしないか?→かかってる整形かペインで処方してもらって。

となり、なぜかリウマチの痛み止めを飲んでいます。
体の右側は効いて、左半身は効きません。
??

とうつうよくせいけいふかつやく ください
かまないように練習しなくちゃ
Commented by BN at 2008-06-21 22:58 x
今私が通っている麻酔科は、ガバペンを処方しているようです。
精神科の先生も、仲間内で「効くよ」と話題になっているそうで...
(私にはイマイチなのですが。)
少しずつ変わってきているのかも知れません。
Commented by ねむ at 2008-06-22 11:55 x
ひつまぶしさん
わたしもまさにその“木村晋介弁護士の腰痛に抗うつ剤が効果をしめした”という情報で心療内科に行き、抗うつ剤を試したのです。

そのDrはまるで半信半疑でしたが、即処方してくれましたよ。わたしはよほど運がよかったんですね。
おまけに3種類も次々に試させてくれました。残念ながらその時は、ヒットするものが見つからなかったのですが・・・。

その3年後にアモキサンにで会ったというわけです。その時は柳澤桂子さんの「ふたたびの生」という闘病記も持参して、お願いしました。
その時も、快く処方してくれました。“大ヒット!”といっても、まだ首をかしげてみえましたっけ。 

まったく、よいDrにめぐり合うのは、宝くじに当たるようなもんですね。
Commented by アクビ at 2008-06-22 12:57 x
>よいDrにめぐり合うのは、宝くじに当たるようなもんですね。

ほんとその通りですね。
私は現在、心療内科/内科の医院に通っていますが、「線維筋痛症」の患者を積極的に受け入れているので、このまましばらくお世話になることになりそうです。
加茂先生の考え方と違うところもありとまどうこともありますが、その辺は今は自分なりに都合よく考えて受け入れてます。

私の経験では、処方まではしてくれても、よくわからないままとりあえず患者の言いなりに処方する、そのうちその患者に対してどういう治療を施すべきなのかまるでわからない、で、受け入れておいて、もう面倒みきれない、みたいになったら、責任を全部患者に押し付けて診察放棄みたいになり、本当にとまどいました。

結局、処方してくれるかどうか、だけでなく慢性痛と脳の状態との関連性を認識している医師でないと、名科に行ってもうまくいかないと思います。

ただ、そういうのは通ってみないとわからないんで、どうしてもDrショッピングするハメになりますね。
ほんと、何回宝くじ買ったら当たるかな、みたいなもんですね(-_-;)


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