2008年 06月 22日

椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛を外科手術すべきか?

日経メディカル
椎間板ヘルニアに起因する坐骨神経痛の治療には、外科手術と保存的治療があるが、この外科手術と保存的治療のアウトカムを比較する無作為化試験の結果、下肢痛と障害の改善は手術の方が速やかだが、両群間の差は6カ月までに消失し、割り付けから2年後まで同等であることが明らかになった。オランダLeiden大学のWilco C Peul氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年5月23日に報告された。


椎間板ヘルニアに起因する坐骨神経痛283人について調査して、手術をしてもしなくても6ヶ月後には有意な差がみられなかったという報告です。

ならば、ヘルニアが原因だとする仮定が間違っていたのではないかと考えるのが自然ですね。

保存的治療群の患者で、6カ月を過ぎても痛みが続き鎮痛薬に反応しない患者には手術を適用した。下肢痛が強まる、または神経障害が進行する患者については、6カ月を待たずに手術を行った。


神経障害とは神経脱落症状、つまり神経原性の麻痺のことです。腰のヘルニアによって神経障害をきたすのは馬尾症候群で、緊急手術の対象です。それ以外にはありません。

そのへんのところを著者はどう考えているのだろうか?

椎間板ヘルニアに起因する坐骨神経痛とはどのような病態生理だと考えているのだろうか。

保存的治療は、手術に比べ症状のある期間が長引くものの、56%の患者は手術をすることなく回復していた。1年目、2年目の結果が同等であることから、長期的に見て、どちらの治療が好ましいとはいえない。これらの結果から著者らは、「患者に十分に情報を提供した上で、治療の選択と手術の時期については患者の判断を尊重しても良いだろう」と述べている。


「椎間板ヘルニアに起因する」と思いこんでいる医師による、そのように洗脳された患者が対象となった研究なわけだ。

我がMPS研究会の医師によって同じ患者グループを治療したなら保存的治療が早く良好になることは確実です。

新鮮な「いわゆる坐骨神経痛」(おしりから下肢にかけての痛み)はかなり頻繁にあるものです。MRIを撮りません。筋筋膜性疼痛のことは分かり切っているのですから、そのように説明して治療するとすぐに治ってしまうことがほとんどなのです。
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by junk_2004jp | 2008-06-22 06:39 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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