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心療整形外科

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2008年 07月 02日

トリガーポイントブロックをしてもらえるところがみつかった!

Aさんは昨年、数日間当院に入院しました。筋痛症(広範囲)です。今日突然電話がかかってきました。

「近くにトリガーポイントを打ってくれる医院が見つかりました。針の太さと薬の名前を教えてください。」

「針の太さは27G(ゲージ)です。薬剤は0.5%メピバカイン(商品名カルボカイン)です。」

しばらくしてから、医院の診察室から電話がありました。

「こちらの先生とちょっとお話をしてください。いま先生にかわりますから・・・」とAさん、
医師「ワンポイントに何CCほど打つんですか?」
私「2~3CCぐらいでしょうか。」

Aさんからお礼のメールがきました。Aさんの承諾を得てあります。

ありがとうございました。m(__)m

施術してもらうまでが大変でしたが何とか投与して頂けました。(T^T)よがった。。はっきり言って、先生に話して頂けなかったらやって頂けなかったと思います。

想定の言葉が返ってきましたよ。

「そんな投与はやったことがない」
「体に危険だ」
「普通はそういうことはやらないものだ。。」等々。

最後に「それで楽になりましたか?」と聞かれたので

「もちろん!!」
「積極的にやって頂ける先生だからこそ県外から口コミでやってくるのだと思います」

先生と話して頂けたことで、私が言っていることが本当だと思ったのか、しぶしぶ。。

でも、指2本分くらいのドーンとした、どでかい注射が1本出てきた時には

「えーーー!! そんなに大きくなかったです」(人の話聞いてます?)
「もっと5mmくらいの一番小さな注射で針も27Gでしたよ。」

「あぁ、、そう。」
「じゃぁ、小さいのに入れ替えて」

(ほっ。おいぉぃ)

本数も8本が限界だというので、痛みの強い順に選んで投与してもらいました。
しかも週に2~3回くらいが限度だと。(出来れば2回)

でも家からバイクで5分くらいと近いところにあるので良かったです。

こっちに帰って来てからも痛みは出ていたけれど**のドクターショッピングにうんざりしてて行く気になれず。。。

でも早く行けばよかった。。。(T^T)8本だけとはいえ、右半身のリラックス。。。
こんなに楽ちんだったかなぁ・・・。

と、投与後はスタスタ診療所を後にしましたよ。

患者のこの姿を見て概念を変えていって欲しいものです。

お医者様って、なんて自己概念が強くて他を聞き入れないんでしょうかねぇ。。。

先生様々です(^^)ノ

どうもありがとうございましたぁ!!!

名前を控えていましたので、ホームページ見て勉強して欲しいですね。

目からうろこをボロボロ落として欲しいです!!


トリガーポイントブロックは最も安全で効果のある鎮痛治療です。局所麻酔剤は0.5%のメピバカインで最大使用量は
100mlです。そんなに使うことはありませんが。

交感神経の緊張を取る、筋肉のスパズムを止める、痛みの伝導を止める、このような作用が期待できます。

これをマスターすれば普段の診療に大いに役立ちます。圧痛点を見つけてそこに注射してやればたいがいはすぐに治ってしまいます、慢性痛以外は。だって、筋骨格系の痛みのほとんどは筋肉のスパズムなんですから。

このような治療に対して、「くせになる」「一時押さえ」という意見がでるものです。

では湿布をするのは?電気をあてるのは?マッサージをするのは?薬をのむのは?

どのような治療をしてもそういう言い方ができます。真の意味で治癒するには、修行をつんで、自分の身体を自分で操ることのできる修行者になる、さとりを開く、ということになるのでしょうか。

それはなかなかできるものではありません。

痛みのメカニズムを知って、不安になったり悲観したりすることなく、どのように対処していくかは患者さんがご自分で判断すべきことでしょう。

明日は急性のMPSにとってトリガーポイントブロックがとても有効だということを書きます。

医師は保険診療の枠内で、短時間で病態説明と治療をやらないと営業困難、という縛りがあることも理解してください。

by junk_2004jp | 2008-07-02 00:05 | MPS


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