心療整形外科

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2008年 07月 03日

トリガーポイントブロックは急性痛に対してこれだけ効く!

症例はいくつでもありますが、最近の4例を提示します。

筋骨格系の痛みやしびれを診る医師にとって、MPS(筋筋膜性疼痛症候群)の概念は絶対必要です。

医師は診断しなくてはいけないし、説明しなくてはいけないし、また治療しなくてはいけないのです。それも短時間で。
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b0052170_8212577.jpg①Aさん(20歳代、男性)は調理のしごとです。約2Wまえより、右頚~上肢にかけて痛みがあり、小指側の3本がしびれています。握力も落ちています。

ある病院で頚のヘルニアの可能性があるといわれ手術も念頭に治療をしていますがよくなる気配がありません。

友人(手根管症候群といわれていた)が当院で治療を受けよかったそうで、当院を受診しました。

「仕事でどういう動作をすることが多いのですか?」
「右腕でフライパンを振ることをやっています。」
「それが原因でしょう。」





b0052170_8295970.jpgということで、小胸筋と、前腕屈筋に調べましたら強い圧痛がありました。そこにトリガーポイントブロックをしましたところたちどころに痛みやしびれが取れて力も入るようになりました

レントゲンもMRIもなにも撮りませんでした。小胸筋や前腕屈筋のMPSだったのです。フライパンの仕事が原因だったのでしょう。

「診断は確定したと思います。今後の仕事との兼ね合いをどうするかはよく考えてみましょうね。」

小胸筋は大胸筋と共に、美容師など腕を挙げた位置の仕事で傷めることが多い。赤ちゃんをだっこしているお母さんは今みてきました。すぐになおりましたよ。小指側がしびれるんです。

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b0052170_12365321.jpg②Bさん(30歳代、男性)は6月27日の朝起きたときより、右肩~上肢にかけて痛みがはしる。夕方になると腕が挙がらない。30日、痛みは軽減するもしびれが強くなる。握力がない。中指が特にしびれている。1日受診。

「お仕事は痛みの起きる前日はどのようなことをしましたか?」
「おおきなネジを締めるようなことをしました。」
「ドライバーではなくて、腕全体を使うような仕事ですね。」
「はい」

棘下筋と前腕伸筋に強い圧痛がありましたので、トリガーポイントブロックをしましたら、すぐにしびれが取れて握力ももどりました。
これらの筋肉のMPSだったのです。レントゲンやMRIは撮りませんでした。消炎鎮痛剤を3日分処方しました。








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b0052170_13143483.jpg③Cさん(60歳代、女性)は昨日から、右の股関節部の痛みで跛行を呈しています。

「3日前、引っ越しの手伝いでタンスを運びました。昨日あたりから右の股関節部が痛くなりました。」

2ヶ所の圧痛点をブロックするとすぐに痛みがとれて跛行もなくなりました。モーラステープを貼りました。

















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b0052170_135411.jpg④Dさん(70歳代、男性)は2W前、脚立にのって木の剪定をしました。翌日より、右の臀部~下肢にかけて痛みが生じ、歩行がしずらくなりました。

すぐに当院にきて、小臀筋や前脛骨筋のトリガーポイントブロックをしましたら、すぐにお尻の痛みはとれました。現在は普通にあるかれますが、前脛骨筋部に軽度の痛み(しびれ)が残っています。




ここに挙げた症例はめずらしくはありません。開業医はだいたいこのような急性痛をみていることが多いのです。

注射は一時押さえだとか、体によくないとか、トリガーポイントブロックはエビデンスがないとか言われることがあります。

結局、MPSの概念がないのです。筋肉が急にスパズムを起こしているのですから、それを解除してやればいいのです。

私は保険診療の枠内、時間的制約がありますから、局所麻酔薬を使ってトリガーポイントブロックをすることを得意ワザにしています。

鍼でもいいでしょうし、手技療法でもいいと思います。どんな方法でもいいですから筋肉のスパズムを早く解除してやればいいのです。

しかし、一般的には、頚から手が痺れるといったら、頚のMRIを撮って見当違いなヘルニア説とか、脊柱管狭窄とか言われるものです。

2000円たらずで、正しい知識を得て、早くよくなる人、何十万、何百万使って、手術して迷路にはまる人、この差は多きすぎませんか。

医師に徹底的にMPSの概念を教えるべきなのです。
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by junk_2004jp | 2008-07-03 08:38 | MPS | Comments(6)
Commented by TK(タク) at 2008-07-05 14:59 x
第11部麻酔-第2節神経ブロック料-L104トリガーポイント注射

80点

(1)トリガーポイント注射は、圧痛点に局所麻酔剤あるいは局所麻酔剤を主剤とする薬剤を注射する手技であり、施行した回数及び部位にかかわらず、1日につき1回算定できる。

そもそも、この項目を設けたお役人さは、どの様な目的で設けたのでしょうか?
結論を言えば、判ってないと思われます。

端的な例では、虫歯治療の麻酔や、傷の縫合の際の麻酔と全く同じ考えです。

「痛いのですか、じゃ、
1.痛み止めを出しましょう、
2.湿布をだしましょう、
3.局所麻酔しましょう、
4.硬膜外ブロックしましょう、
5.麻薬使いましょう、」

と言う感覚なのでしょう。
癌治療なら、治療の本体は癌を抹消することであり、傷の治療の本体が縫合することである、痛みに対するアプローチ(1.~5.は本体)ではなく、付属品なのでしょう。
Commented by TK(タク) at 2008-07-05 15:00 x
鎮痛行為は治療ではないと言う認識だと思います。
ただ、ペインクリニック系では、「痛みの悪循環」の通り、鎮痛行為も治療行為である認識があるはずです。

では、トリガーポイント注射では、お役人さんは何故、「圧痛点」と但し書きをしたのでしょうか?(謎)

ただの痛い場所ではありません。圧痛点なのです。
そもそも、圧痛点ってなんでしょうか?もしかて、医学的にちゃんと定義されてなかったりして…。解釈がまちまち。医者は圧痛点に興味がないから、研究の対象にしないとか…。
お役人さん、圧痛点だけに局所麻酔と使うことを保険診療で許可して何を目的としたのでしょうか?
ただの痛み止めサービス行為か?
Commented by TK(タク) at 2008-07-05 15:02 x
加茂先生をご存知の方は加茂先生の絨毯爆撃注射をご存知だと思います。

体に無数の傷があり、止血しなくてはならない時、一箇所だけ止血したって、他の無数の傷から血がぴゅーぴゅー出て死んでしまい意味がありません。

圧痛点が無数にある場合、1箇所だけトリガーポイント注射したって、意味ないと思います。いつまで経っても脳へ痛み信号が伝わり続けます。痛みの悪循環も循環しっぱなしです。

ならば、効率よく基幹神経である、脊髄神経をブロックすればよいのです。でもこれは、医学博士 加茂淳先生によれば、阿弥陀くじをブロックするようなことだそうです
Commented by TK(タク) at 2008-07-05 15:03 x
さて、ヘルニアなど、脊髄神経が圧迫さて場合、一般の医師の説明によれば四肢に痛みが生じるだそうです。そして決まってまず始めに、ロキソニンやボルタレンなどNSAIDsと称される痛み止めが処方されます。これらの痛み止めの作用機序はもともと細胞内から発生、遊離する痛み物質、サブスタンスP、CGRP、COXなどを阻害し、痛みセンサー、とりわけここでは、おなじみ、神経線維であるC線維の末端についてる痛みセンサーのポリモーダル侵害受容器にくっつくの防止して、痛みを発しなくさせます。痛み物質も痛みセンサーも痛いと感じる場所になるのです。

痛みの現場から遠くはなれた場所の脊髄神経が圧迫されると、ローカルな場所の痛み物質が漏れ出すのでしょうか。
Commented by TK(タク) at 2008-07-05 15:04 x
※私の仮説
おしっこと同じで普段は脳からの指令で痛み物質を出さないようになってるが、脳からの指令が途絶えるので、痛み物質が漏れ出す。
んな、な、な、まさかね~?

で、どうして一般の医師は脊髄神経の圧迫に対し、NSAIDsを処方するのでしょうかw。

筋肉が収縮して痛み物質が発生することは考えられます。筋苦痛って筋肉の収縮の結果でしょw。
でも、脊髄が圧迫されて、脳から信号が来なくなれば、筋肉は基本的には収縮しなくると思うののですが…。
http://jp.youtube.com/watch?v=2xKaRmFR3Qw

但し、最終的な筋細胞の収縮は筋細胞内のCaイオンとATPにゆだねられてます。
http://jp.youtube.com/watch?v=tqyErDXTa-Q&NR=1
Commented by TK(タク) at 2008-07-05 15:05 x
加茂先生によれば、殆どの骨格系の痛みはSpasmだと述べてます。
そもそも、Spasmとは、何か。痙攣のこと?筋肉の収縮のこと?

このSpasmの状態を解除する方法は何か。
直接Spasmが発生している場所に介入することは、理にかなってると思います。
そこに局所麻酔を打つこと。
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_181.htm

筋筋膜性疼痛症候群。
これは、殆どの医師には知られてません。でも、殆どの運動器系の痛みはこれによるものです。by Dr.Kamo MD

殆ど知られてないけれど、殆どの運動器系の傷みでる疾患に対して、有効なトリガーポイント注射を役人や医師は、それでは、どのような疾患、目的で保険診療適用いし手技を行うのでしょうか?

ここに、この業界のなんちゃって、知ったかぶり状態があるのではないでしょうか。


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