心療整形外科

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2008年 07月 25日

肩の運動障害

山崎君の紹介

Aさんは2月に肩の大結節の剥離骨折(裂離骨折)&脱臼のケガを負いました。すでに骨折や脱臼は治癒しています。

上肢の前方からの挙上は可能なのですが、側方からの挙上は90度ぐらいにしかできません。つまり、腕を水平位までしか挙げることができません。

病院でリハビリを続けていますが、進歩が見られず関節鏡の検査をするかもしれないという状況です。

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肩胛下筋に強い圧痛がありました。

この筋肉は肩胛骨の前方に位置し背部で肋骨に乗っかっています。腋下で触診することができます。

Rotator cuffを形成している筋肉です。

この筋肉の圧痛点(腋下)に局所麻酔を注射しました。すぐにできなかった側方挙上が可能になりました。

この筋肉は腋の下で触診可能なのでつい見逃されます。50肩で側方挙上が困難な方は要チェック。

つまり

転倒によって肩関節の脱臼骨折と同時に肩胛下筋などのMPSが生じたのです。脱臼骨折は治癒したのにMPSが治癒していなかった。

これを契機にMPSの治癒も促進することでしょう。

医師はこのような症例の時に関節の中の不具合を想定するものです。膝関節の時もそうです。しかしほとんどの場合、関節の外(筋肉)に責任があると思っています。
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by junk_2004jp | 2008-07-25 01:35 | 慢性痛 | Comments(6)
Commented by ひつまぶし at 2008-07-25 07:06 x
ああ、五十肩のときは痛くなりますね、そこ。
筋肉が痛いから腕が90度以上上がらないので、筋肉の痛みがとれれば腕を上げるのも楽になるでしょう。
私、今も100均のボールをそこに当てて上に乗ってゴロゴロすると気持ちいいです。
突起物が全面についたふとんがあったら、寝ながらにしてマッサージが可能ですね★
いぼいぼサンダルのふとんバージョン。
Commented by sansetu at 2008-07-25 17:14
さすが加茂先生。
そこは「極泉」というツボで、五十肩の特効ツボの一つです。
TPBそのものは医者であれば、すぐにできるのかも知れませんが、このような推理や見落としのない観察こそが技術なのだと思います。
Commented by ひつまぶし at 2008-07-25 20:53 x
sansetu先生、こんばんは。
ほんとにね、五十肩って名前はテキトーなのに、痛みはこの世のものとは思えないほど痛かったです。
エプロンを後ろ手で結んでギクーーーーッ★
上着を着るとき・脱ぐときにギクーーーーッ★
ワンマン・バスで降りのボタンを押すために手を伸ばしてギクーーーーッ★
洗濯物を物干し竿に干そうと腕を上げてギクーーーーーッ★
痛みで夜中に目がさめちゃうし。
だけど涙が出ちゃう。女の子だもん。 (←あ、このセリフは全然関係ナイ ^^;)

知人は、五十肩の腱板損傷と診断されて手術しなくては!と言われたらしいですが、
「俺の知ってる五十肩で手術したヤツなんて一人もいなかったぞ」と言って、手術せずにまだ生き延びています。
動きが悪いと、なぜか関節や骨の問題だと思うクセがあるようですね、お医者さんって。
Commented by junk_2004jp at 2008-07-25 21:07
無症候性肩における腱板完全断裂の頻度ー肩関節造影による検討ー

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_255.htm

腱板断裂は中高年ではよくあることです。それと痛みとは無関係ですね。

たとえば腱が切れていて指が動かない人がいてもその指が痛いわけではないですね。
Commented by TK(タク) at 2008-07-25 21:30 x
肩甲下筋トリガーポイント(TPs)による症候:
漸進的な痛みを伴う上腕の外転および外側への回転の制限であり、これはしばしば「五十肩」と診断される.

〔出典〕
トラヴェル&サイモンズ 著 川原群大(医博)監訳
トリガーポイントマニュアル
Commented by sansetu at 2008-07-25 22:11
四十肩、五十肩などという不適切な呼び方は、もうやめた方がいいですよね(坐骨神経痛も変だけど)。


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