人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2008年 08月 10日

今の日本で腰が痛くなったらどこへいけばよいか

私の知人が腰痛になって整形外科に行きました。X線・MRIは(ヘルニア・骨棘・変形等写るもの)キレイそのもので「どこも悪くないよ。うちで治療することは何もないね。

単なる疲れか、神経質になってるんじゃない?」という返事だったそうです。「何もしてくれなかった。湿布と鎮痛薬だけ」と本人はしょげています。

私は「お~、よけいなことをされなくて、良かったじゃん!!」と内心思ったのですが(・∀・)。今の日本で、痛みを感じたとき、まず自分で何をして、どこへ行くのが適切なのでしょうね。

「はじめの一歩」が間違っていると、その後の展開として、とんでもないことになっていくような気がしています・・・・・


先日お話した「すべり症ノイローゼ」(これは医師によって作られたもの)の方の娘さんが全く同じ症状なんですって。

だけど、レントゲンで全く異常がないもんで、「どこも悪いところがない」ということで治療の方法がないとのことだそうです。

同じ症状の二人、一方はレントゲンですべり症がみつかり、MRIで脊柱管狭窄症があり、将来の不安をかき立てられ、一方はレントゲンで異常がないので回答が得られない。

これが平均的な整形外科医なのかもしれません。

私はいつもその場で答えを出すようにやっています。まごまごしていると、へたな脊椎脊髄専門医を受診するかもしれないからです。

腰痛、下肢痛は脊椎や脊髄の病気ではないのです。脊椎の悪性腫瘍、脊椎の感染症、脊椎の骨折といった特異的な疾患以外は。

腰痛、下肢痛は脊椎脊髄専門医の診るべき疾患ではないということをもっと一般の人は知るべきです。

http://junk2004.exblog.jp/9204972/
「プライマリ・ケアで急性腰痛症を管理されているこの患者コホートにおける予後は、診療ガイドラインで示されているほど良好ではない。大半の患者は回復までに時間がかかり、3分の1は1年以内に回復には至らないことが明らかとなった」と結論している。


by junk_2004jp | 2008-08-10 20:43 | 急性痛


<< 麻痺予防的手術は正当なのか?      変形性股関節症の痛みもMPS >>