2008年 08月 26日
約2年ほど前に右腕がだるく痺れ診察を受けMRI検査で頸椎ヘルニアと診断されました。それから頸・肩・頭痛がだんだんひどくなり、めまいもともなり仕事も辞めました。 この症例のポイントは筋痛症か脊髄症かということです。 脊髄症(脊髄麻痺)は診察すれば分かります。 腕のしびれや頚痛、頭痛、めまいなどは脊髄症の症状ではありません。筋痛症の症状です。 脊髄症ならば診察した医師はそのことを告げるでしょう。しかし、これもあてにならないのが現実です。 ●頚にヘルニアがあり、手足にしびれや痛みがあるだけで脊髄症と診断されることだってあるかもしれませんから。 ●また、脊髄症に筋痛症が合併していることだってあります。運動神経の麻痺が最初にきて、知覚は保たれていますから、筋肉の痙性麻痺が生じると筋痛症が発生しやすくなることも考えられます。 めまいや頭痛が脊髄症の症状とは思えませんのでまずは筋痛症の症状ではないかと思います。 斜角筋、胸鎖乳突筋、頭板状筋などの筋痛症で、腕のしびれや頭痛、頚痛、めまいが起こることがあります。 脊髄症の症状は痙性麻痺です。歩きにくい、手の巧緻運動障害などで初発することが多いようです。 広範囲の筋痛症なので、線維筋痛症の圧痛点の検査もしてみたらいいでしょう。また、うつ状態、不安、焦燥感、しびれ、冷感、こわばり、頭痛、口渇、睡眠障害、過敏性腸炎、頻尿、月経困難症、顎関節症、微熱などの合併症があるのなら、線維筋痛症として治療したらいいと思います。 頚椎ヘルニアは脊髄症以外、手術の適応がないと思います。それはヘルニアが原因ではないからです。それがしっかりと診断できるかどうかです。 「手術するまで悪くない」という言い方は疑問です。ではなにが原因で今の症状がでているというのでしょうか。悪くなるまで待とうというのでしょうか。
by junk_2004jp
| 2008-08-26 20:21
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
|
アバウト
カレンダー
LINK
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
検索
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||