2008年 10月 03日

熊本から

b0052170_22275854.jpgAさん(20歳代、男性)は熊本で農業をしています。4月、苗の手入れをして(しゃがんだり立ったり)右の足裏につっぱったような痛みを感じました。ふくらはぎにも痛みがありました。図のような感じです。

整形外科を受診して、腰のMRIを撮り、ヘルニアを指摘されましたが、それほど大きくなく手術をしなくてもよいということでした。

7月には右のお尻のあたりにも痛みを感じるようになりました。

4軒の整形外科を受診しましたが、みな同じような見解でした。

Aさんは熊本から診察にいらっしゃいました。2日間治療してかなりよくなりました。本人の言葉では半減だそうです。

農作業で足が痛くなった・・・筋痛症以外に何が考えられるというのでしょうか。もし4月の時点で私の診療所を受診したとしたら、レントゲンも撮らないでしょう。圧痛点に局所麻酔を注射してその場でよくなることが普通です。たぶん1~数回の治療で完治するものと思います。

痛みの悪循環、ワインドアップ現象、中枢性感作、このような生理学の言葉を整形外科医はしっているのでしょうか。

Aさんは腓腹筋、小臀筋などの筋筋膜性疼痛症候群でした。農作業の動作と大いに関係があります。これはAさんの了解を得て書いています。

椎間板ヘルニアが痛みを起こすはずがありません。人はなぜいんちき医学にだまされるのか。

誰もがAさんのようにパソコンを使って情報を得られるわけではありません。また情報を得られても理解できるとはかぎりません。ヘルニアという無意味な診断が青年の前途にどれだけの影響を及ぼすとお考えですか。

農業を止めざるをえなくなることだってあるのですよ。
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by junk_2004jp | 2008-10-03 23:06 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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