心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2008年 10月 08日

わからないのなら③

b0052170_1949220.jpg痛みの生理学第一人者・横田敏勝先生(滋賀医科大名誉教授)の「痛みのメカニズム」を読んでみようではないか。

★痛覚神経の生理的興奮は、その末梢の自由終末にある痛覚受容器(侵害受容器)が刺激されたときにみられる。自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。痛覚受容器を介さず神経繊維からインパルスが発生することを異所性興奮という。異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および障害された末梢神経の側芽と神経腫である。

★脊髄後根を圧迫すると神経根痛(radicular pain)がでて、圧迫された後根の支配領域に痛みが走るとみられている。しかし、この考えは特別な場合にしか通用しない。たとえば、脱髄線維を含む脊髄後根への機械刺激を誘発するが、正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。

★実験動物の正常な脊髄後根を圧迫しても、痛みを伝える侵害受容線維を含めた求心性線維の持続的発射活動は誘発されない。


整形外科医がよくいう神経根性疼痛、すなわちヘルニアや脊柱管の狭窄が神経根を圧迫してその神経支配部に痛みやしびれが生じるという概念を支持する生理学的根拠を見つけることができない。

これは整形外科医の歴史的な失敗だったと思う。もう一つの歴史的な失敗は老化したものは痛むという思い込みだ。

元気な高齢者はいっぱいいる。
[PR]

by junk_2004jp | 2008-10-08 20:09 | 痛みの生理学 | Comments(0)


<< 整形ではよくならない      よく分からないのなら② >>